ふきのとうに対する六角さんのイメージ
NHK-R1のらじるラボ・火曜日のパーソナリティ、六角精児さんがふきのとうの音楽に対する取り組み方についてこう語っていました。
『この曲というか、この人たちの曲調。すごくね、まじめでで真摯に音楽に取り組んでいる感じがするんですよね。音楽の方っていうのは、まあすべてではないですけれども、やっぱりどこかラフな感じで楽しもうよっていうところが結構あったりしてですね。特にロックなんて言うのは、そういう方たちが多い気もするんですけども、(ふきのとうは)そういうものではないんですよ。なんかこれ、僕のイメージですよ。すごく音楽というものに、もうなんかこうしっかりと直面して、まじめに考えて、私たちはこういう曲を作りましたっていう誠実さを感じます。』
アルバム「思い出通り雨」のジャケット
六角さんの持っているふきのとうのイメージ、よくわかるなあ。まだふきのとうが解散する前ですが、ラジオでふきのとうの山木さんがこんなこと言ってました。「一曲でいいから、スタンダードになる歌を作りたいんです」だから、ふきのとうの音楽が、まじめで誠実なのは、そういう目標を持って作っているからでしょう。みんなが歌って感動できる。だれもが口ずさめる唄、メロディー。ソロになっても、その目標は変わっていないようです。そういう意味では、細坪さんも同じでしょう。六角さんの説明はさらに続きます。
誠実って恰好よくはない
『誠実さっていうのは、若い頃にはそんなに恰好いいものには思えないかもしれないんですけど、年老いてくるとその誠実さっていうものの大切さみたいなものをとても感じることが、僕はあるんですよね。そういうものが、なんかふきのとうのですね。音楽にはですね。最近聴いていてにじみでる感じがしましたよね。うん。ああ、本当にね。まあ人生のなんて言うかな、この色々な悲哀とかいうものをですね。この夜汽車というものにね、まあこう上手く混ぜ合わせて歌ってる曲なんですけど、ええ聴いてください。ふきのとう「夜」。 《吾妻アナーうん、誠実な感じ》 なんかやっぱりこの歌い方にあるのかなってやっぱり思ったんです。』
たしかに、まじめで誠実って、若くて粋がっている人たちには受けないかもしれない。でも、やっぱりいいものですよ。純粋で、だまされるかも知れないけど、人として大切な部分です。年齢に関係なく、わかる人にはわかるでしょう。六角さんはふきのとうの歌い方から誠実さを感じるようですね。同感です。
このあと、話は「吞み鉄」へとつづきます。