ふきんとうだより

ふきのとう、フォーク、宮沢賢治、石川優子についてつらつら語ります

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ふきのとう 「初恋」 六月の雨の朝に

隣には僕が立っていると、いつも心にそう決めていたんだ


ふきのとうで一番好きな曲 「初恋」

この曲はふきのとうで一番好きな歌です。「六月の雨の朝」と歌詞で歌われていますので、この季節に聴くとぴったりです。

歌詞

 あなたが嫁ぐ六月の雨の朝
 綺麗な花嫁衣装に身を包み

 そして、その隣には
 僕が立っていると
 いつも心にそう決めていたんだ
 ただひとりの女(ひと)と決めていた

    男ものの大きなシャツが好きで
 困ったとき首を曲げるのがくせで
 だれよりも優しさが似合う人で
 だれにも負けないくらい愛してたのに

 ずっと僕のそばに
 ずっと居てくれると信じてたのに 「初恋」1番 

細坪さんの体験から

梅雨でしっとりと冷たい雨の降る六月のある朝、
初恋のあの女(ひと)が行ってしまう・・・

典型的な失恋の歌で、ふきのとうらしい歌です。

おそらく細坪さんの学生時代の体験から生まれたのでしょう。
山木さんの曲とはちょっと違う初々しさが感じられます。

 

自分が経験したことを、何か青くて、ほろ苦い気持ちとともに思い出させる、
切ない歌です。

松山千春村下孝蔵の「初恋」も好きですが、
ふきのとうの「初恋」は何か特別なのです。


ふきのとう/初恋 (1978年)作詞・作曲 細坪基佳  


www.youtube.com

 

この曲は「思い出通り雨」というLPに入っていた曲で、後にシングルカットされましたが、「思い出通り雨」のB面。

ですから、ふきのとうの楽曲の中ではそれほど有名ではありません。

このアルバムは名曲ぞろいで、実は最初の頃「初恋」が一番好きな曲というほどでもありませんでした。

むしろ、自分が同じような経験をして、少しずつ心に沁みるようになったのかもしれません。

ふきのとうはコンサートでこの曲をよく歌っていたので、おそらくファンの中では間違いなく人気の上位にくるはずです。

 

この「思い出通り雨」は他にも名曲がたくさん入っているので、また追々ご紹介いたします。

たとえば、「君をいつまでも忘れない」は名曲です。