ふきんとうだより

ふきのとう、フォーク、宮沢賢治、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太竜王対佐々木勇気八段 第37期竜王戦第二局 佐々木八段が快勝

佐々木勇気八段 矢倉右玉で快勝

先手番の佐々木勇気八段。初手☗7六歩と指します。後手の藤井竜王は当然の如く☖8四歩。佐々木勇気八段の振り飛車も0%ではないものの、矢倉に組む出だしを選びました。しかし、後手の藤井竜王は中住まいから攻めの形を作っているため、佐々木八段も玉を矢倉に入れず右玉を選びます。事前の作戦なのか、藤井竜王の指し手を見て決めたのか分かりませんが、この作戦が最終的には決まりました。棋譜はこちらをご覧ください。

【竜王戦第2局詳報】佐々木勇気八段がタイトル戦初勝利! シリーズ1勝1敗で藤井聡太竜王と並ぶ : 読売新聞

封じ手以降勇気八段有利に

封じ手は☗9七角。その後の藤井竜王の応手が疑問だったようです。特に62手目の☖8六角で形勢は一気に佐々木勇気八段に傾きました。その後も佐々木勇気八段はリードを広げていきます。8筋からの後手の攻めに対して、普通に矢倉に構えようとしていたら、おそらく先手は厳しかったでしょうが、右玉のため少しゆとりがあった感じです。また、藤井竜王が再三桂打ちで逆転を目指しますが、佐々木勇気八段の応手が的確。さすがの藤井竜王も逆転できませんでした。

佐々木勇気八段 リードを保ったまま勝利

8筋から中央へと戦いが拡大していきましたが、佐々木勇気八段がリードを保ったまま勝利。早い終局となりました。これで1勝1敗のタイ。竜王戦が俄然盛り上がって来ました。

第三局 10/25・26(金・土)京都府京都市「総本山仁和寺

両者の通算成績

本局の佐々木勇気八段の勝利で、両者の通算成績は、藤井聡太竜王の 5勝3敗となりました。ひふみんこと加藤一二三九段によると、「両者の実力は互角。最終局までもつれそうな気がします」とのこと。そうなったらすごいですね。第三局で勇気八段がどんな作戦を採るのかにも注目しましょう。