ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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佐々木勇気八段 竜王戦挑戦者に

最近、藤井聡太竜王への挑戦権を獲得した佐々木勇気八段。端正な顔立ちと闘志あふれる将棋と発言で、多くの人から応援されています。デビューから29連勝していた藤井聡太四段(当時)の30連勝を止めた男としても有名なこの棋士が、ついにタイトル戦に名乗りを上げました。その佐々木勇気八段とはどんな棋士なのか、竜王戦の見どころも含め見てみましょう。

佐々木勇気八段のプロフィール

佐々木勇気八段は、1994年8月5日生まれの30歳。埼玉県出身の将棋棋士です。彼は石田和雄九段門下で、2004年に奨励会に入会し、2010年に四段に昇段しました。2023年にはA級入りと八段昇段を果たしました。
佐々木八段は冷静な判断力と鋭い読みで知られ、攻撃的でありながらも堅実な守りを兼ね備えたバランスの取れた棋風を持っています。将棋界の若手有望株として注目されており、今後の活躍が期待されています。

藤井聡太の30連勝を止めた男

佐々木勇気八段が一躍注目を浴びたのは、2017年のことです。当時、藤井聡太四段(現竜王)がデビューから29連勝という驚異的な記録を打ち立てていました。将棋界だけでなく、一般のメディアでも大きな話題となっていた藤井聡太四段の30連勝を阻止したのが、佐々木勇気五段(当時)でした。
その対局は、2017年7月2日に行われた竜王戦決勝トーナメントの2回戦。この時の戦型は、相掛かりから双方が横歩を取るという激しい将棋でしたが、佐々木勇気八段は冷静な判断と鋭い読みで藤井聡太四段を圧倒し、見事に勝利を収めました。この勝利により、佐々木八段は「藤井キラー」として一躍有名になりました。
この対局は、佐々木八段の実力を証明するとともに、彼の名を将棋界に広く知らしめるきっかけとなりました。ここまでの対戦成績は、佐々木勇気八段の2勝4敗

最近の活躍

佐々木勇気八段は、近年ますますその実力を発揮しています。特に2023年にはA級入りして八段昇段を果たし、将棋界のトップ棋士に仲間入りしました。2024年に入り、NHK杯藤井聡太八冠を破って優勝。そして、8月には竜王戦挑戦者決定三番勝負で広瀬章人九段に2連勝し、初のタイトル挑戦権を獲得しました。この快挙により、佐々木勇気八段は再び注目を集め、多くのファンから応援されています。佐々木勇気八段は、藤井聡太竜王名人に対して、周到な準備をしていることも明かしており、今回の藤井聡太竜王との七番勝負は、将棋ファンにとって見逃せない熱い戦いとなるでしょう。

佐々木勇気八段の棋風と戦術

佐々木勇気八段の棋風は、攻撃的でありながらも堅実な守りを兼ね備えたバランスの取れたスタイルが特徴です。彼は序盤から積極的に駒を進め、相手の隙を突く鋭い攻めを得意としています。
特に、矢倉や相掛かりといった戦型を得意としており、これらの戦型での対局ではその実力を存分に発揮します。また、終盤での冷静な判断力と鋭い読みが光り、相手の反撃を封じ込めることが多いです。
佐々木八段は、対局中に相手の意図を見抜く洞察力にも優れており、相手の戦略を逆手に取ることができるため、非常に手強い相手とされています。彼の戦術は、常に相手を圧倒する攻撃力と、堅実な守りを両立させることにあります。

竜王戦への意気込みと準備

佐々木勇気八段は、初のタイトル挑戦となる竜王戦に向けて、非常に意気込んでいます。彼はこれまでの対局で培った経験と技術を駆使し、藤井聡太竜王との七番勝負に臨む準備を進めています。挑戦者に決まった直後には、藤井聡太竜王にどうやったら勝てるか、ぼんやり考えている時期だった。七番勝負は勝たなくちゃいけない」と力強く語りました。
佐々木勇気八段は、対局前には徹底的な研究と分析を行い、相手の戦術や過去の対局を細かくチェックしています。また、体調管理にも気を配り、最良のコンディションで対局に臨むことを心掛けています。
見どころは、やはり佐々木勇気八段がどんな戦型を目指すかでしょう。デビュー当時の得意戦法は矢倉でしたが、横歩取りでも趣向を凝らした指し方を編み出しています。しかも、時折振り飛車を指すこともあります。これまで対藤井聡太では、相掛かりか角換わりのみですが、今回の七番勝負では、振り飛車をぜひ試してほしいものです。
佐々木勇気八段にも十分勝機ありと見ます。五分五分と言っていいのではないでしょうか。注目していきましょう。第1局は、10月5日(土)、6日(日)に渋谷のセルリアンタワー能楽堂で行われます。