藤井聡太棋王 棋王戦第四局を制し防衛
戦型は角換わりを目指す先手・伊藤匠七段に対して、角換わりを拒否した藤井棋王。先例の少ない出だしから未知の領域に入っていきます。飛車先に銀を繰り出し銀交換に成功した先手でしたが、その後の銀の打ち合いでいい形になった後手・藤井棋王。徐々に指しやすくなります。
昼食
村)栃木県日光市で指されている棋王戦第4局、昼食の注文は藤井聡太棋王が麦とろ御膳と冷たいウーロン茶、伊藤匠七段が鰻御膳と温かい緑茶でした。盤上は定跡から外れた展開に進んでいて、まだこれからの勝負です(写真は日本将棋連盟提供) pic.twitter.com/0q9l76oxm9
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) March 17, 2024
歩得が生かせなかった
角交換を拒否したことにより、一歩得した伊藤匠七段。しかし、一歩得を生かせず、抑え込まれる形になりました。最後は歩切れとなり攻守ともに切れ味の鋭い藤井棋王に屈しました。
最高勝率ならずとも
藤井八冠は、NHK杯決勝で佐々木勇気八段に敗れ、年間最高勝率記録の更新はなりませんでした。しかし、敗戦が後を引かないのが藤井聡太八冠の強み。本局では、自身の得意とする角換わりを受けて立たず、力将棋に持ち込むことで、伊藤匠七段の対策を空振りさせました。最高勝率には及ばなくなりましたが、21期タイトル連続獲得、そして番将棋で14連勝中です。
藤井聡太八冠、王座戦第1局で敗れたあと、第2局から3連勝。以後竜王戦で4連勝、王将戦で4連勝、棋王戦で3連勝で、現在タイトル戦14連勝中(歴代単独2位)。 pic.twitter.com/dhGCaF8i3D
— mtmt (@mtmtlife) March 17, 2024