藤井聡太名人は将棋の真理を追求している
藤井聡太七冠は、将棋界のルールでは、ふつう『藤井聡太竜王名人』と表記されます。知っててなんで、竜王を省略するの?と言われそうですが、まあ深い意味はないです。竜王と名人を並記するようになったいきさつも、だいたい知ってはいますが、藤井聡太ご本人が、タイトルや表記などよりも、もっと高い所を見て将棋を指しているように見えるので、あえて『藤井聡太名人』としました。将棋の真理を追求しているのです。
藤井聡太七冠にとっては残された一つのタイトル
藤井聡太名人にしてみると、周りが騒ぐほど全冠制覇を意識していないようです。つまり、多くの人は「この対局で、豊島将之九段に敗れたら、八冠制覇までまた一年か」と考えるのですが、藤井聡太名人は「将棋の真理」を追求しているのですから、それよりも最善の手は何かに集中しています。だから、ここ一番で震えたりしないし、変に気負ったりもしていないのでしょう。だから、なかなか負けないのです。そうやって、一局一局真理を追求して最善手を目指して来たら、自然と残されているのは「王座」だけだったという訳です。
これまでの対豊島将之九段の成績
これも藤井聡太名人ご本人よりも、周りが気にしていることでしょうけれど、ここまでの藤井聡太名人対豊島将之九段は、藤井聡太名人の21勝、豊島将之九段の11勝となっています。最初は、豊島九段が、6連勝しましたが、直近では、逆に藤井聡太名人が8連勝しています。
今回の見どころ
今回の対局で注目したいのは、豊島九段がどんな戦法を選ぶかということ。最近では、三間飛車を以前よりも指すようになり、勝率もよいことから、この大一番に角換わり、相掛りのような居飛車ではなく、三間飛車のような振り飛車で来る可能性も十分考えられます。
・おまけ(某八段との会話)
— 豊島将之 (@shogitoyoshima) June 25, 2023
と「俺の振り飛車どう?」
す「素人ですね」
😭😭😭
素人ですね😊でも中々伸び代あるよ!って言いました。
— 菅井竜也 (@0417tatuya) June 26, 2023
今後もバケツイ楽しみにしています。 https://t.co/oMIXHeeSWT
「これまでも数多く対戦し、強さは感じています。豊島九段との対局は半年ほど前になり、それ以降、戦型の選択も以前と変えられているところも踏まえながら準備をしていきたい」
では、この大一番楽しみにしましょう。