今、名人戦が進行中です。
ここまで渡辺明名人の2連勝。
順位戦2期連続でぶっちぎりで挑戦者になった斎藤慎太郎八段ですが、
タイトル戦はなかなか厳しいようです。
藤井聡太竜王のA級での戦いぶりを予想する
と考えているのは、わたしだけではないと思います。
現名人や挑戦者には申し訳ないのですが、
やはり、藤井聡太竜王がA級でどんな戦いをするのか、
考えてしまいます。
以前、これまでの対戦成績から8勝1敗で藤井竜王が挑戦者になる
と予想しました。
今回は、戦型別に藤井竜王の戦いぶりを予想してみます。
対振り飛車
藤井竜王とは2巡目に対局することが決まっています。
これまでの二人の対戦成績は、藤井竜王の5勝2敗。
直近では藤井聡太竜王が5連勝しています。
しかも戦型はすべて振り飛車対抗型です。
もちろん、藤井聡太竜王はすべて居飛車側。データベースhttp://kenyu1234.php.xdomain.jp/person3.php?name=594
を見る限り、藤井聡太竜王はこれまで公式戦で振り飛車
を一度も採用したことがありません。
なぜ振り飛車を指さないのか
勝つためには振り飛車は指さないと決めている
と言っていいでしょう。
本人に振り飛車を指さない理由なり考えを訊いてみたいものです。
ちなみに、こんな記事がありました。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10207077145
【かつてのインタビューでは、「現状居飛車で困っていないので」
と答えていました。
また、「香落ち上手では仕方なく振っていたが、
上手く捌けず勝率が悪かった」というのも何度か答えていますね。】
藤井竜王は振り飛車を勝てる戦法とは考えていないことがうかがえます。
でも藤井竜王は振り飛車党をけなしたり、刺激するようなことを
決して言わないです。これは若いのに勝負師としてすごいことです。
盤外で不利になるようなことはしないのです。
ちなみに昭和には、あえて相手を刺激して、感情的にならせる棋士たちも
いましたが、羽生九段の登場とともにそのような雰囲気はなくなりました。
あくまで内容で勝負するということです。
その中でも藤井竜王は敵を作らない天才です。
さて、藤井竜王は自分が勝つためには振り飛車は得策ではないと
考えていることに加え、振り飛車対策に自信があるのがうかがえます。
居飛車穴熊を採用することが多く、逆をもって指したくないのでしょう。
藤井竜王が有利
振り飛車党のわたしが心配しているのは、藤井竜王は対振り飛車戦で
85%勝利しているので、そのうち振り飛車で挑む人がいなくなってしまう
のではないかということです。
そういう意味でも、菅井八段にはがんばっていただきたいところです。
菅井八段は間違いなく、対策を考えたうえで振り飛車を採用するはずです。
ちなみに菅井八段は直近50局で90%振り飛車を採用しています。
結論は、やはり藤井竜王が有利です。