ふきんとうだより

ふきのとう、フォーク、宮沢賢治、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太七冠 対村田顕弘六段 王座戦挑決トーナメント 一瞬の逆転劇

藤井聡太七冠、残るタイトル王座に向けて前進

 
名人位を獲得し、叡王を防衛した藤井聡太竜王名人。現在、七冠を保持しており、
将棋界の「若き帝王」として勝ちまくっています。タイトルで残っているのは「王座」のみですが、現在保持している永瀬拓矢王座に対する挑戦権を目指す一戦、対村田顕弘六段戦が6/20(火)に行われました。村田システムに苦しめられましたが、藤井聡太七冠が大逆転でベスト4に進みました。
 

王座戦挑戦者決定トーナメント

ここを突破した藤井聡太七冠。次は羽生九段と当たることになりました。
 

村田システムで挑んできた

村田顕弘六段は最近定跡形は指さないようです。角道を開けずに銀を繰り出していく村田システムでここまで勝ち進んできました。今日はシン村田システムです。棋士生命を賭けて指すという意気込み。夕休では、村田六段の方が手が分かりやすくなっているという状況になりました。(解説の千葉幸生七段・一次予選で村田システムに敗れています)
 

 
夕食のメニュー
藤井聡太七冠 親子丼セット冷うどん(やまがそば・880円)
村田顕弘六段 マーボー丼+チンジャオロース(みんみん・740円+1050円)
意気込みの感じられるボリュームです。解説によると「これだけ食べるのは丸山九段くらい」だそうです。ひふみんは?
最後まで勝勢だった村田六段
村田六段は飛車切りから馬を作ります。66%>71%>74%となり優勢です。
藤井聡太七冠も竜を作って攻め合いに。ただ単純に攻め合うと先手が勝ちそうという解説。☖1一竜で76%に。解説の服部慎一郎五段(弟弟子)は「村田システムが炸裂した好局です」と絶賛しています。さあ、藤井聡太七冠はどうするでしょう。残り時間が一時間以上少ない!☖4五桂で村田六段も長考に沈みます。その後のやり取りで、ついに村田六段の評価値が93%>95%に。藤井聡太七冠の勝ち味がなくなっていきます。そして、双方一分将棋に。☗5九銀で逆転。藤井79%>99% 23手詰めに。読み切っているか??しかし、藤井聡太七冠は相当疲れています。詰み手順に進んでいきます。94手にて藤井聡太七冠の勝利。一瞬の逆転劇でした。
 
終局後のコメント
はっきり苦しかったです。中盤でも思わしい手段がなかった。終盤も足りないと思っていました。(次戦以降)気持ちを新たにしてがんばりたいです。(羽生九段とは)楽しみですし、良い将棋をさせるよう万全を期します。
村田顕弘六段
終盤、勝ちだったのですが、4六角を見つけるのに時間がかかり過ぎました。きょうはシン村田システムでした。(藤井七冠については)自分には全く見えなかった手を指されて、勝ちがなかなか見えなかった。勝負、勝負と来られて、改めて藤井七冠に勝つ大変さを思い知らされました。
 
最後の最後で逆転となりましたが、感情を表に出さずインタビューと感想戦に応じた村田顕弘六段。好感度が高いですね。藤井聡太七冠の終盤力が如実に表れましたが、同時に村田システムが優秀であることも実証されました。