ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太叡王対菅井竜也八段 叡王戦第三局 藤井聡太叡王が辛抱の受けで2勝目

藤井聡太叡王が第三局を制し、防衛まであと1勝

菅井竜也八段の三間飛車藤井聡太叡王居飛車がぶつかる振り飛車対抗型シリーズ。この第三局も後手の菅井竜也八段は三間飛車穴熊としました。対する藤井聡太叡王穴熊で対抗する形に。
序盤から中盤は五分五分が続きましたが、先手の藤井聡太叡王が飛車を切ったあたりから、評価値は菅井八段がやや良くなっていきました。7七の地点で千日手模様になったあたりで、藤井叡王が辛抱の受けを続けました。感想戦では、菅井八段が「ここで、もっと打ち込んでいくべきでしたかね」ともらしていましたが、このあたりで若干おかしいと菅井八段は感じたようです。実戦では、ここで端に手を付けたために50:50に戻ったものの、まだ悪くはなかった模様。ただ菅井八段はやや悲観的だったようです。結果として、端の攻防を制した藤井叡王が見事な寄せを見せました。これで、藤井聡太叡王が防衛まであと1勝です。

 

終局後のコメント

藤井聡太叡王
「中盤の構想の立て方がよくなかったです」
菅井竜也八段
「難しい中盤戦でした。1分将棋になってから良くなかったです。具体的にどこが悪かったのかは分からない。千日手を目指すべきだったかですかね。終盤に悪い手が続いたので、修正して臨みたいです」
 

第四局の展望

第四局は5/28、岩手県宮古市で行われます。菅井竜也八段も端に手をつける前までは良かったので、あくまで評価値から見てですが、相当藤井叡王を苦しめたのではないでしょうか。残念な一局でした。次も三間飛車で来るでしょうか、あるいは天下の宝刀中飛車でしょうか。どちらにしても振り飛車対抗型になることは間違いないでしょう。藤井聡太叡王がやや有利と見ますが、菅井八段のさばきが決まれば、最終局にもつれ込む可能性も十分あります。ここまでの通算対戦成績は藤井聡太叡王の7勝4敗となりました。