藤井聡太叡王が第三局を制し、防衛まであと1勝
序盤から中盤は五分五分が続きましたが、先手の藤井聡太叡王が飛車を切ったあたりから、評価値は菅井八段がやや良くなっていきました。7七の地点で千日手模様になったあたりで、藤井叡王が辛抱の受けを続けました。感想戦では、菅井八段が「ここで、もっと打ち込んでいくべきでしたかね」ともらしていましたが、このあたりで若干おかしいと菅井八段は感じたようです。実戦では、ここで端に手を付けたために50:50に戻ったものの、まだ悪くはなかった模様。ただ菅井八段はやや悲観的だったようです。結果として、端の攻防を制した藤井叡王が見事な寄せを見せました。これで、藤井聡太叡王が防衛まであと1勝です。
村)叡王戦第3局が名古屋市で指され、藤井聡太叡王が163手で菅井竜也八段に勝ち、タイトル防衛まであと1勝としました。菅井八段が得意の相穴熊でリードを奪ったようでしたが、最後は藤井叡王が双方1分将棋の熱戦を制しました。第4局は28日に岩手県宮古市で(写真は対局開始時、日本将棋連盟提供) pic.twitter.com/egiLB2QjLI
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) 2023年5月6日
終局後のコメント
藤井聡太叡王
「中盤の構想の立て方がよくなかったです」
菅井竜也八段
「難しい中盤戦でした。1分将棋になってから良くなかったです。具体的にどこが悪かったのかは分からない。千日手を目指すべきだったかですかね。終盤に悪い手が続いたので、修正して臨みたいです」