ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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「藤井聡太 名人をこす少年」 津江章二 を読んで

現在、名人戦が進行中で、藤井聡太竜王が2勝1敗と勝ち越しています。名人位獲得にはあと2勝しなければなりませんが、着実に近づいていることは間違いありません。藤井聡太竜王がまだ小学4年生のときに「名人をこす」という夢を持っていたことは有名な話です。名人挑戦者となった時、本人はこの話は「もう時効にしてくれませんか」と言っておられましたが、時効どころか現実になろうとしているのです。のんびりしていると、本当に名人になってしまいますので、その前に「藤井聡太 名人をこす少年」を読んでみました。
 

藤井聡太 名人をこす少年」 2017

 
津江章二による著書。この本は、デビュー以来29連勝を飾り、一躍、時の人となった中学生棋士藤井聡太四段(当時)の強さと人気の秘訣を熟練の将棋記者が興奮の筆致で描いています。本書では、藤井四段の幼少時代からの軌跡とデビューから29連勝の様子を追い、強さの理由を探っています。
 

藤井聡太竜王(六冠、現在名人に挑戦中)
最年少棋士、デビューから29連勝と数々の最年少記録を塗り替えてきました。現在、名人戦で渡辺名人に挑戦中。文字通り「名人をこそう」としています。残るはその名人と王座のみ。
 
津江章二 
ジャーナリスト。1951年宮崎県生まれ。共同通信運動部記者としてボクシング、野球、将棋を中心に取材。2005年から編集委員、2011年から囲碁・将棋チーム編集長を務めています。
 

あらすじ

 
巻頭に藤井聡太さんが小学4年生の時の文集に寄せた「将来の夢」が転載されており、大きな字で「名人をこす」と書かれています。これが本書のタイトルにもなっているのですが、いかんせん2017年、まだ四段の頃に書かれているため、デビューから29連勝の分析が主な内容です。著者は藤井聡太四段を含む、棋士たちに直接取材して、詳細に分析していますので、直近の内容は含まれていないものの、貴重な記録・証言が数多く含まれています。
 
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