ここまでの流れと結果
名人戦は、ここまで藤井聡太竜王が2連勝中。通算では、18勝3敗と渡辺名人に大きく勝ち越してきました。藤井竜王が一気に押し切るかと思われましたが、5/13,14に高槻市で行われた第三局は、渡辺名人の勝利となりました。
#渡辺明 名人が1勝を返しました。大阪府高槻市で13、14日に指された #名人戦 7番勝負第3局は渡辺名人が挑戦者の #藤井聡太 六冠に勝利し、シリーズ通算成績を1勝2敗としました。第4局は21、22日に福岡県飯塚市で行われます。(写真は12日の前夜祭で撮影) pic.twitter.com/ao7Mfcx6se
— 神戸新聞文化部 (@bunkakobenp) May 14, 2023
一方、渡辺名人は「自分もこういった場所で音楽鑑賞、観劇をしたいですが、今回は見られる側。満足していただけるような将棋を指したい」と意気込みを見せました。
一日目 藤井聡太竜王は角交換せず
本局は渡辺名人の先手。角交換を目指しましたが、後手の藤井竜王は角道を止めました。これまで藤井竜王は角換わりを選ぶことが多かっただけに、意外な展開に。その後の駒組みで名人は矢倉、藤井竜王は雁木となりました。ゆっくりとした進行となりましたが、封じ手の直前に、藤井竜王が仕掛けました。
二日目 角切り、☖2七歩で逆転か
仕掛けの後、藤井竜王の飛車がさばけたため、やや指しやすくなっていましたが、角切りから☖2七歩から流れは渡辺名人の方に。局後藤井竜王は「攻めが細かった、(角切りから2七歩あたりは)他の手を指すべきだったかもしれません」と述べていました。
渡辺名人 「3三角をすぐ指さなかったのは、ふんぎりがつかなかっただけです。自玉に詰みがなければ、勝てると思いました」と率直な感想でした。
藤井竜王が勝ちそう、と思って見ていましたが
— 元奨励会員アユムの将棋実況 (@ZpikT1) May 14, 2023
渡辺名人の▲5九歩は本当に感動しました。
まさか銀をタダ取りさせる手があるなんて…
「渡辺明名局集」という本があったら100%載りそうな
歴史に残るレベルの絶妙手でした。https://t.co/AZvVoKUoxr @YouTubeより
今後の展望
渡辺名人は1勝をあげ、ほっとしたことでしょう。第四局で藤井竜王がタイトル奪取に王手をかけるか、渡辺名人が追いつくか、注目されます。その第四局は5月21・22日に福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で指されます。
【名人戦第3局】藤井聡太竜王がシリーズ初黒星、 4連覇狙う渡辺明名人に敗れ2勝1敗にhttps://t.co/tBpXOJiFP7
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 14, 2023
本七番勝負は、4連覇を目指す渡辺名人と若き六冠保持者の藤井竜王が激突するビッグマッチ。大注目の次戦、第4局は5月21・22日に福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で開催される。 pic.twitter.com/bVGPQDSMNK