中原誠十六世名人の最高勝率記録は?
1967年に中原誠五段(当時)が記録した.855 (47-8)がこれまでの最高勝率記録。
この記録は、今まで破られていません。逆に言えば、ほとんどの記録は、藤井聡太竜王名人が、塗り替えてきたということ。将棋界では、年間の勝率(30局以上)も記録として保存されています。年度が4/1から3/31までとなっているので、現時点(11/20現在)の記録は、暫定的なものです。
年度勝率記録
— あさねぼう (@asanebou13) November 19, 2023
1967年度 中原誠 47-8(.8545)
2023年度 藤井聡太 30-5(.8571)
※11月19日現在
トウカイテイオーが先頭に立った!
藤井聡太竜王名人の現在の勝率は?
現時点(11/20)の藤井聡太竜王名人の勝率は .857 (30-5)で、中原誠十六世名人の記録を上回っています。3/31にならないと確定しませんが、タイトル戦が続き、調子のいい挑戦者との対局が続く中での、.857は驚異的。異次元の強さと言っていいでしょう。
単純には比較できない なぜ?
藤井竜王が記録更新するためのカギは?
こちらのサイトに今後の対局予定がまとめられています。
中原誠から見る藤井聡太竜王名人の強さ
次に、将棋の内容面では、「終盤の強さが他の棋士、今までの歴史上の棋士よりもずばぬけて強い」と終盤の強さを認めています。また「斬新で、予想を超える手が出る」と藤井将棋の独創性、新鮮さを高く評価しています。
さらに、藤井が「AIの研究に頼りすぎることなく、レベルの高い対局の中で強さを磨いてきた」と、AI依存ではないことが藤井聡太の強さの秘密だという分析です。
最後に、藤井の可能性の高さと将来への期待を表明しつつ、「ライバルが見当たらない」現状を見て、他の棋士の奮起を促しています。
中原誠から見る藤井聡太と羽生善治との共通点と相違点
https://number.bunshun.jp/articles/-/857697?page=3
藤井と羽生の共通点
二人とも「早くから序盤から終盤まで全部整っている」のは「稀有な共通点と言っていい」と述べています。若くして序盤・中盤・終盤と隙のない将棋になっているということです。
藤井と羽生の相違点
藤井聡太竜王名人の精神面での隙のなさは「羽生さん以上かもしれません」その根拠として「羽生ニラミ」のような将棋の内容以外での指摘が藤井聡太竜王名人にはないことも強調しています。「初手お茶」のような話題はあるものの、将棋に対するブレがほとんど見られないということでしよう。藤井の指し手の斬新さ、予想外の展開による「ワクワク」する部分も高く評価しているようです。