藤井聡太八冠と最高勝率を争う藤本四段
中原誠十六世名人の持つ最高勝率記録は、47勝8敗 .8545 現在、この記録を上回っているのが、ご存じ「将棋界の若き帝王」藤井聡太八冠。そして、何とそれよりも高い勝率で勝ちまくっているのが、「超新星」藤本渚四段なのです。
藤本渚四段のプロフィール
名前の読み方は、「ふじもと なぎさ」 2005年・平成17年7月18日生まれの18歳です。井上慶太九段門下。2022年10月四段昇段、2024年2月現在現役最年少棋士。菅井竜也八段の弟弟子になります。
2/22現在の最高勝率争い
年度勝率記録
— あさねぼう (@asanebou13) February 22, 2024
2023年度 藤本渚 45-7 (.8653)
2023年度 藤井聡太 42-7-1(.8571)
1967年度 中原誠 47-8 (.8545)
※2月22日現在
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最高勝率記録の行方
元奨励会員のアユムさんが詳しく解説しておられますが、まず藤井聡太八冠は5勝1敗なら、中原誠十六世名人の記録と並びます.8545です。つまり5-0なら.870で更新です。一方の藤本渚四段は未確定の対局日程が多いので、予想しづらいのですが、8-2でも、53-9となり、.8548とわずかに中原誠十六世名人の記録を上回ります。現時点で一歩リードの藤本渚四段。やや有利です。
どんな将棋を指すのか
居飛車党で相掛かりと雁木を得意としています。2022年の四段昇段後には矢倉や雁木は「ちょっと」で角換わりや横歩取りは指せないと語っていましたが、2023年の8月には雁木が得意で角換わりはできないと答えています。鋭い攻めが特徴です。2/16の佐藤天彦九段戦では、四間飛車に対して急戦で見事な攻めを見せました。そして終盤は完璧な受けで、佐藤天彦九段の攻めを空振りさせてしまいました。
藤井聡太八冠との直接対決は?
ここまで、藤本渚四段と藤井聡太八冠の公式の対局はありませんが、ABEMAで一度対局しています。藤井聡太八冠お得意の角換わりは避け、雁木に持って行った藤本渚四段でしたが、結果は藤井聡太八冠の完勝。「今はまだ勝てないな」と藤本渚四段も認めざるを得ませんでした。しかし、王位戦ですでにリーグ戦入りしている藤本渚四段。タイトル挑戦者になって藤井聡太八冠に挑む日もそう遠くはないでしょう。
デビュー時の記事でミスチル「天頂バス」が好きとかいう渋い選曲で注目していた藤本渚四段だけど、凄まじい勢いで勝ち続けている。先日の佐藤天彦九段戦も圧巻の内容だったし、タイトル挑戦も遠い話ではなさそう。
— rinta0220 (@rinta0220) February 20, 2024
https://t.co/S6fS61tmal
最終結果
2024/3/31で2023年度終了。
最終的には、
1. 藤井聡太八冠 .852
2. 藤本渚五段 .850
2. 藤本渚五段 .850
となりました。両者とも中原誠十六世名人の記録更新はなりませんでした。
勝率ランキング(2023年度)
— あさねぼう (@asanebou13) April 1, 2024
1位 藤井聡太八冠 46-8-1(.852)
2位 藤本渚五段 51-9 (.850)
3位 八代弥七段 39-11 (.780)
4位 梶浦宏孝七段 25-8 (.758)
藤井聡太八冠が6回目の勝率1位賞受賞