ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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WHOLE 全体を見る、食べることの大切さ

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「木を見て森を見ず」ということわざをご存知でしょうか。 
細かいことにこだわると全体が見えなくなる、ということですね。                             

これは医療、栄養、食事にも当てはまるというのが、
本書「WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学」の説いていることです。

著者T・コリン・キャンベルの紹介

著者のT・コリン・キャンベルは栄養学の世界的な権威者です。

wikipediaによれば

コリン・キャンベル(T. Colin Campbell、1934年 - )はコーネル大学の栄養学の教授で、栄養と癌の関連についての専門家であり、ダイオキシンアフラトキシンといった毒物に関する研究や、疫学研究の「中国プロジェクト」を指揮したことで有名である。研究結果を受け、妻と子どもも含めて完全菜食者になった。大学でベジタリアンの栄養学を教えている。

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キャンベル博士の著作

著者T・コリン・キャンベル博士は1983年に動物性たんぱく質摂取のわずかな量の変化でがんの成長のONとOFFを切り替えられることを見い出しました。その詳細は「The China Study」(2004)に説明されています。

今回ご紹介する「WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学」(2012)は、それに続くもので【plant-based whole food、植物由来の自然食】の優れた点を改めて紹介するとともに、その発見と詳細がなぜ世界で広く受け入れらていないのかをわかりやすく説明しています。

「WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学」をお勧めする理由

この本は一般の人にも分かりやすいように説明されているとはいえ、分量は結構ありますし、値段も安くはありません。でも、できるだけ多くの人に読んでもらいたい、読む価値のある本だと言えます。

なぜでしょうか?

①世間で広く受け入れられているものは必ずしも正しいわけではない、と言うことが分かる

この本では、栄養、食品、病気に関して一般に広く受け入れられていることはわたしたちの健康のためにはなっていないということを実証しています。

②リダクショニズム(細分主義)がホーリズム(全体論)より受け入れられ幅を利かせている

その事実を知れば、わたしたちは医療や食品がビジネスとして成り立っていることがよく分かります。自分の健康にとって必要なことかどうかは全く別問題です。

例えば、本書ではりんごの栄養について次のように説明されています。

「リンゴの中には数千まではいかないまでも数百種類の化学物質が含まれており、それぞれが数千通りの化学反応や代謝系に影響している可能性があることです。ビタミンC様の化学物質がこれだけものすごい量と濃度でリンゴの中に入っているということは、それがビタミンCであれ何であれ、単一の化学物質がリンゴの健康に良いという特性をもたらしているという考え方にとって大きな反証となります」 - 本書電子版3719より

つまり、特定の栄養素を取り出してみたところで、りんごの持っているような効果が生じるわけではない。むしろ弊害があるということが論証されています。

③健康のために何が最善かがわかりやすく説明されている

要約しますと、

「植物由来の食べ物を、できる限り自然の状態に近い形(つまり、「ホールフード」)で摂取します。多種多様な野菜、果物、生のナッツや種、豆類、全粒穀物を食べます。加工度の高い食品や動物性食品は避けます」-本書電子版570より

 

この本を読み実践することにより、多くの人々が実際に健康を取り戻すことが出来ました。医学、栄養学というと自分には理解できないことと考えがちですが、何を食べたら健康でいられるのかという問いなら、やはり自分で考え実行する必要があります。他の人の言うとおりに薬やサプリメントを飲んでいればよいわけではないのです。

本書はその大きな助けとなります。

「チャイナ・スタディー」についてはこちらの記事をご覧ください。

 

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