AIの急速な進化は、私たちの生活を大きく変えようとしています。イーロン・マスク氏は、長年にわたり「AIがもたらす豊かさ」を具体的に予測してきました。最初はベーシックインカム(基本所得)の必要性を語り、近年はそれを超えた「universal high income(普遍的高所得)」や「お金がいらない世界」まで視野に入れています。
これらはすべて公表された発言や投稿に基づくものです。陰謀論的な解釈は一切抜きに、いつ・どんな状況で述べられたのかを時系列でわかりやすくまとめました。2026年3月現在の最新情報も加えてお届けします。ぜひ最後までお読みください。
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— Raging.Sol (@RagingSol11) March 3, 2026
2017年:ベーシックインカムの導入が「各国に迫られる」と明言
マスク氏の予測の起点となったのは、2017年2月の出来事です。アラブ首長国連邦・ドバイで開催された「World Government Summit(世界政府サミット)」での基調講演でした。
この場でマスク氏は、AIの進化により「デジタル・スーパーインテリジェンス(人類を超える知能)」が10〜20年以内に登場すると指摘。自動化の波で労働者の12〜15%が短期間で職を失う可能性を挙げ、「ロボットが人々の仕事を奪う将来は、政府がベーシックインカムを支払うことになる」と述べました。
当時、日本でもGIGAZINEをはじめ多くのメディアが大きく報じ、「AI時代にベーシックインカムは避けられない」という認識が広がりました。この発言は、マスク氏の豊かさ予測の原点と言えるでしょう。

AIとロボットが豊かさをもたらす未来都市のイメージ
2025〜2026年:universal high income(UHI)へシフトし「仕事は任意になる」と予測
2017年から8年が経った2025年、マスク氏の表現は大きく進化しました。ベーシックインカムではなく「universal high income(普遍的高所得)」という言葉を使い始め、「お金自体が不要になる」レベルまで予測を高めています。
特に重要な発言は以下の通りです。
- 2025年10月21日(X投稿):「Working will be optional in the future. There will be universal high income.」(仕事は将来任意になる。普遍的高所得が実現する)
- 2025年11月(Nikhil Kamath氏とのポッドキャスト「People by WTF」):「In a benign scenario, probably none of us will have a job... There will be universal high income – and not universal basic income」(良い未来では誰も仕事する必要がなくなる。ベーシックではなくhigh income)
- 2025年12月17日(X投稿、Ray Dalio氏への返信):「There will be no poverty in the future and so no need to save money. There will be universal high income.」(未来に貧困はなく、貯蓄の必要もなくなる。普遍的高所得が実現)
- 2026年1月(U.S.-Saudi Investment Forum):「My prediction is that work will be optional. It’ll be like playing sports or a video game...」(仕事は任意になる。スポーツやビデオゲームのように)
これらの発言はすべてX(旧Twitter)や公のイベント・インタビューでなされており、Teslaの株主総会やxAIの活動とも連動しています。
TeslaのOptimusロボット(マスク氏が貧困解消の鍵と位置づける)
マスク氏が描く「AI豊かさ」の具体的なステップ
マスク氏の予測を整理すると、次の3ステップになります。
- ベーシックインカム段階(2017年頃の予測):AIが仕事を奪うため、最低限の生活保障が必要。
- universal high income段階(2025〜2026年の予測):TeslaのOptimusロボットなどにより生産性が爆発的に向上。誰もが欲しい商品・サービスを手に入れられる高所得が実現。
- お金がいらない世界(10〜20年以内):AIとロボットで「scarcity(希少性)」がほぼ消滅。Teslaのミッションも2025年12月に「Sustainable Abundance」から「Amazing Abundance」へ変更されました。お金や貯蓄の意味が薄れ、仕事は「趣味」のような存在に。
「In those books(Iain M. BanksのSF小説), money doesn’t exist. My guess is... money will stop being relevant.」(お金は存在しない。AIの継続的改善で、お金は関係なくなるだろう)
マスク氏は一貫して「AIの良い未来では貧困が消え、人類は豊かになる」と楽観視しています。ただし、同時に「仕事がなくなった後、どう意味のある人生を送るか」という課題も指摘しています。

仕事が任意になった未来では、好きなことに時間を費やせる(イメージ)
2026年3月現在の最新アップデート
2026年に入ってからもマスク氏の発言は続いています。
- 2026年1月20日(X投稿):Teslaの「amazing abundance」ミッションに対し「Universal high income」と返信。
- 2026年1月29日(X投稿):「There will be universal high income and childcare...」(普遍的高所得と育児支援も実現)
また、Forbes(2026年2月)やNew York Times(2026年2月)などのメディアでは、マスク氏の予測にビル・ゲイツ氏やサム・アルトマン氏も同調する動きが報じられました。AIとロボットによる「post-scarcity(希少性のない社会)」が現実味を帯びてきています。
まとめ:希望に満ちた未来を一緒に想像しよう
イーロン・マスク氏の予測は、単なる夢物語ではありません。TeslaのOptimusロボット開発やxAIの活動が、その実現に向けた具体的なステップです。2017年のベーシックインカムから始まり、2026年現在はuniversal high income、そしてお金がいらない世界へと進化しています。
もちろん、技術の進歩だけでは社会全体の準備が必要です。日本でもAI基本計画が進んでいます。私たち一人ひとりがAIを上手に活用し、豊かさを分かち合う未来を想像してみませんか?仕事が「したい人だけやる」時代が来る日を、楽しみにして待ちましょう。
この記事が皆さんの未来への想像を広げるきっかけになれば幸いです。最新情報が入り次第、また更新します!