ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太王座対永瀬拓矢九段 第72期王座戦第三局 藤井王座の香打ちで大どんでん返し

戦型は角換わり腰掛け銀再び

後手番、先手番の第一局と第二局と連勝した藤井王座。後手番となった本局は、永瀬拓矢九段と採用した角換わり腰掛け銀に応じて同形から後手の藤井王座は右玉としました。この戦型は、先後ともに藤井王座が最も得意とする形で、めったに負けることはありません。しかし、あえてそこに連続して踏み込んできた軍曹・永瀬拓矢九段。その意気込みのとんでもない熱さを感じます。そして、ドラマは最終盤に起きます。
 

☖9六香☗9七歩で大逆転

局後のインタビューでは、永瀬九段は「☖9六香はまったく読んでいませんでした。☗9七桂は最初に浮かんだ手ですが、それで自玉が詰まないという所まで読むべきでした」と述べていたので、確信が持てるほど読み切れなかったようです。絶体絶命の状況で、最善手を選んだ、藤井王座を褒めるべきでしょう。評価値も85:15くらいでしたから、先手勝勢だったとはいえ、紛れる要素があったということですね。

永瀬7-18藤井

これで両者の対戦成績は通算で、永瀬九段の7勝藤井聡太七冠の18勝となりました。