ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太王座対永瀬拓矢九段 第72期王座戦第二局 藤井王座が連勝し防衛に王手

戦型は角換わり腰掛け銀

後手番の第一局で勝利した藤井王座。先手番となった本局は、角換わり腰掛け銀となりました。わずか30分で76手まで進み、両者の研究通りに進んでいったようです。この戦型は、藤井王座が最も得意とする形で、めったに負けることはありません。しかし、あえてそこに踏み込んだ軍曹・永瀬拓矢九段。その意気込みの熱さを感じます。

銀取りを放置して香打ち

永瀬九段が銀取りの桂を80手目に打ちました。銀を取りつつ、王手がかかるという鋭い手です。しかし、ここで藤井王座が選んだのは、放置して4六香と攻め合いに出る手でした。強手に対して、それ以上の強手で応じる正確な読みに一同驚愕です。しかし、この手を境に藤井王座がリードです。

藤井王座 防衛に王手 手の付けられない強さ

その後も藤井王座の攻め受けが絶妙で、永瀬九段に付け入る隙を与えません。解説の遠山六段によれば、本局では藤井王座に悪手はおろか、疑問手すらなさそうという完璧な指し手だったようです。研究をぶつけてきた永瀬九段でしたが、これでは勝ちに持って行くことは出来ず、投了となりました。これで藤井王座の連勝となり、あと一勝で王座防衛です。第三局は9/30(月)京都市で行われます。両者のここまでの対戦成績は、藤井17-7永瀬となりました。練習将棋を含めれば、おそらく藤井王座と最も多く対局している永瀬拓矢九段ですが、最近の藤井王座の強さは一段レベルアップし、手の付けられない状態と言っていいでしょう。