ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太叡王対伊藤匠七段 叡王戦第五局 伊藤匠七段が初タイトル

伊藤匠七段の勝利

2024/6/20に行われた第9期叡王戦第五局。制したのは、伊藤匠七段。これで対戦成績3勝2敗となり、叡王奪取、初タイトルとなりました。一方の藤井聡太叡王はタイトル戦で22連勝していましたが、初失冠となり、七冠になりました。

戦型は角換わり 

本局の戦型は角換わりとなりました。両者とも得意としている形であり、お互いの研究がぶつかり合う対局です。中盤、先手の藤井聡太叡王が少しずつ指しやすくなる展開。評価値も一時、伊藤35:65藤井くらいまで開きました。伊藤匠七段の右玉に対し、藤井聡太叡王穴熊に組み換え、盤石と思われましたが、夕方5時。評価値は50:50に戻ったのです。

終盤の精度

怒涛のような寄せに入ってからの伊藤匠七段。藤井聡太叡王の捨て身の攻めも完璧にかわし、ついに勝利を手繰り寄せます。本局は、伊藤匠七段の終盤の精度の高さが光りました。

ライバルとは思っていない

終局後の記者会見で、伊藤新叡王は、「藤井聡太七冠のことを、ライバルだとは意識していない。これまで、藤井さんを目標にしてきたので、自分をここまで引き上げてくれたと思っている」と述べていました。今後も、お二人の対局、タイトル戦が楽しみです。