ふきんとうだより

ふきのとう、フォーク、宮沢賢治、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太叡王対伊藤匠七段 叡王戦第四局の見どころ

注目は先手・伊藤匠七段の戦型

ここまで伊藤匠七段が2勝1敗と勝ち越し、叡王位奪取に王手をかけています。第五局に伊藤匠七段が勝てば、初タイトル。藤井聡太叡王は初めてタイトルを奪われるということになります。やはり、注目は、先手の伊藤匠七段がどんな戦型を選ぶかでしょう。この二人は、居飛車で相掛かり、角換わりの最新型で対戦することが多いのですが、明日もおそらく、そこから外れることはないでしょう。

どちらが平常心で指せるか

ここまで両者の対戦成績ですが、伊藤匠七段が藤井聡太叡王に対して、最初11連敗していました。しかし直近では2連勝しての本局。勝手な予想では、50:50なのかなと思います。日程的には、藤井聡太叡王が、名人戦が終わったばかりということもありタイト。どこまで疲れが残っているでしょうか。一方の伊藤匠七段。先手番ということで指しやすい部分もあるでしょうが、タイトル戦の経験値では、やはり藤井聡太叡王の方が大きいので、伊藤匠七段に勝ちが見えた時、平常心で指すのが難しくなる可能性があります。それで、両者ともどれだけ平常心で指せるかがポイントになりそうです。

その他の動き

王位戦 

王位戦は、挑戦者決定戦で渡辺明九段が斎藤慎太郎八段を破り挑戦者になりました。「これまでの借りを返す」というあたりに凄みを感じます。

藤本渚五段は竜王戦のみ

王位戦で藤本渚五段が挑戦者になる可能性が高いと見ていましたが、残念ながら、今期は斎藤慎太郎八段に敗れて陥落となりました。現時点で、挑戦者に近づいているのは竜王戦ですが、これもパラマス方式で下位から勝ち上がっていかなければならないので、なかなかきついですね。しかし、「超新星」だから、可能性は大いにありです。