ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太王位対渡辺明九段 王位戦第一局 千日手指し直し局を制したのは藤井聡太王位

第65期王位戦第一局は、藤井聡太王位が大逆転で挑戦者の渡辺明九段を下しました。先手・藤井聡太王位で始まった第一局は、千日手指し直しとなり、渡辺明九段が先手となりました。

第65期王位戦第一局は千日手指し直し

先後入れ替えての千日手指し直し局は、徐々に渡辺九段が優位になりました。持ち時間も少ない藤井王位は、20時40分の時点で、藤井1:99渡辺と絶体絶命の劣勢です。双方一分将棋になったものの渡辺九段が間違えなければ終わりという形勢になりました。

渡辺九段が詰みを逃す

118手目☖4一銀とした所で藤井玉に詰みが生じました。

2024年7月6日~7月7日 七番勝負 第1局 藤井聡太王位 対 渡辺明九段|第65期王位戦


ここまで追い詰めた渡辺九段でしたが、残念ながら長手数のため読み切れなかった模様です。感想戦の両者のやり取りからすると、藤井王位はここで自玉に詰みがあることに気付いていたようです。九死に一生を得た藤井聡太王位がついに逆転。その後、藤井王位も間違えて互角に。しかし、☗4二竜で90:10になりました。二転三転する形勢に二人とも精魂尽き果てた様子です。「投げられない渡辺九段を久しぶりに見た」とは解説の鈴木大介九段。

136手で藤井聡太王位の大逆転勝ち

99:1となってからは、正確に対応した藤井王位が136手で勝利を収めました。詰みを逃した渡辺九段は残念でしたが、一分将棋で長手数を読み切れなかったのは仕方のない所。藤井王位以外は誰も詰みを見つけていなかったのですから。月並みですが、最後に間違えた方が負けという結果でした。途中であきらめず、少しでも間違えれば逆転できるという所まで粘った藤井王位をほめるべきでしょう。

 

藤井聡太「永世」王位を目指す

第一局を制した藤井聡太王位。この番将棋に勝つと、王位連続5期となり「永世」王位となります。渡辺明九段との通算対戦成績は、藤井聡太竜王名人の21勝4敗となりました。星が偏っていますが、千日手指し直し局で、あと一歩という所まで追い詰めた渡辺明九段。その力は誰もが認めるところです。これからの熱戦に期待しましょう!