ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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宮沢賢治のおすすめ作品 ベスト10

宮沢賢治とは

宮沢賢治岩手県花巻出身の童話作家・詩人です。(1896・明治29年ー1933・昭和8年)国語の教科書に作品が掲載されているので、現在ではよく知られた作家ですが、生前は一部の作家たち(草野心平ら)に注目・評価されていただけでした。「人の本当の幸せとは何か」という問いがいろいろな作品の土台になっています。人の心を打ち、研ぎ澄ます宮沢賢治の数々の名作。その中でも、これはおすすめという作品を紹介します。
 
あらすじはこれから読む人の期待を高めるようにまとめてあります。結末までは書いていませんので、気になる作品があったら、ぜひ読んでみて下さい。ほとんどの作品は青空文庫(無料)で読むことが出来ます。 https://www.aozora.gr.jp/
 

1. 銀河鉄道の夜

童話。孤独な少年ジョバンニが、夢の中で友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をします。宮沢賢治童話の代表作のひとつです。作者の死(1933・昭和9年)により未完成のまま遺されていました。ジョバンニは孤独をかみしめていましたが、カムパネルラとの旅を通して、生きる本当の意味を悟ります。

銀河

2. 注文の多い料理店 

童話短編集に収録されている表題作。宮沢賢治の代表作のひとつであり、国語教科書にも掲載されています。森に狩りにやってきた二人の青年が獲物にありつけず道に迷ってしまいます。「西洋料理店 山猫軒」にたどり着きます。「当軒は注文の多い料理店です」という注意書きに始まり、扉を開けるたびに、新たな注意書きが現れます。二人はどんどん中に入っていきますが、とんでもないことに気付きます。

3. 風の又三郎

児童向けの短編小説。賢治の死の翌年に発表されました。高田三郎は村に転校してきた少年ですが、なぞめいています。みんなは三郎が伝説に出てくる「風の又三郎」だと思います。みんなはそんな三郎に魅かれていきますが、次々と変わったことが起こります。

4. 虔十公園林

児童向けの短編小説。賢治の死の翌年(1934年)に発表されました。主人公の虔十(けんじゅう)は少し知恵の遅れた子です。いつも笑っている様子を他の子供たちはからかっています。虔十はわがままを言わず、お父さん、お母さんから言いつけられれば、一生懸命働きます。ある日、虔十は「杉の苗を700本、買ってほしい」とお母さんに頼みます。虔十は数々の問題にぶつかりますが、杉の苗はすくすくと育っていきます。詳しくは、当ブログの以前の記事をご覧ください。
 

5. 永訣の朝

「永訣の朝」は、詩集『春と修羅』(1924刊行)に収められている詩です。「松の針」「無声慟哭」と合わせて三部作となっています。この三部作は、賢治の妹のとし子さんの臨終について詠っています。「永訣の朝」は、三部作の最初の作品で、とし子さんは賢治に向かって、雨雪をとってきて欲しいと頼んでいます。

6. セロ弾きのゴーシュ

童話。活動写真館の楽団に勤める未熟なチェリストが、動物たちとの交流によって演奏を向上させていく様子を描いています。賢治が亡くなった翌年の1934年に発表されました。こちらの記事であらすじをまとめています。

 

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7. よだかの星

童話。1921年頃に執筆されたと考えられますが、賢治の死の翌年(1934年)に発表されました。主人公のよだかは醜いために、ほかの鳥から嫌われています。鷹などは「俺の名前を勝手に使うな、名前を返せ!」と言っています。よだかは自分の運命を悲しく思い、遠くへ行こうと思います。ぐんぐんと空に向かって飛んでいきますが・・・

8. やまなし

童話。1923年に発表されました。時は5月です。水底にいる2匹のカニの兄弟は、クラムボンについて話したり、行ったり来たりしている魚を見ていました。そこに、突然現れたカワセミが魚を食べてしまったのを見て怖くなります。12月になると成長した兄弟の近くに、やまなしが落ちてきました。兄弟はまたカワセミかと怯えていますが・・・

9. なめとこ山の熊

童話。賢治の死の翌年(1934年)に発表されました。なめとこ山の麓に住む小十郎という熊撃ちの名人が主人公。小十郎には十分な畑がなく、山林は伐採が禁じられ、里では職にありつけないため、熊を撃つしか家族を養う道がありません。小十郎は、一家七人を養うために、熊を撃っていましたが、本当は熊に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。彼は熊撃ちには自信がありましたが、殺した熊に、次に生まれる時には熊になるなよと語りかけていました。小十郎は、熊の言葉さえ分かる気がしました。そんな心優しい狩人に何が起きるのでしょうか。

10. 雨ニモマケズ

宮沢賢治の死後に発見された遺作の詩です。広く知られており、賢治の代表作のひとつ。雨ニモマケズ/風ニモマケズ」より始まり、「サウイフモノニ/ワタシハナリタイ」で終わる漢字交じりのカタカナ書きです。闘病中だった1931年(昭和6年)秋に使用していた黒い手帳に鉛筆で記されていたものです。冒頭部のページ上部に青鉛筆で「11.3.」の書き込みがあることから、同年11月3日に執筆したと推定されています。

雨ニモマケズ』を記した宮沢賢治の手帳。不明 - 森荘己池『宮沢賢治小学館、1943年1月30日。国立国会図書館デジタルコレクション: 永続的識別子 1169360