第36期竜王戦第一局、藤井竜王が押し切る
八冠制覇目前の藤井聡太竜王。将棋界の「若き帝王」です。対する挑戦者は、予選5組から全勝で勝ち上がって来た伊藤匠七段。現時点では、藤井聡太竜王ほど注目されていませんが、同い年ということもあり、藤井竜王を追いかけている棋士と言っていいでしょう。第36期竜王戦で激突。第一局は藤井聡太竜王が、中盤以降完璧な指し回しで、挑戦者・伊藤匠七段を押し切りました。
藤井聡太竜王と伊藤匠七段が戦う竜王戦七番勝負第1局は藤井竜王が先勝しました。「同学年対決」、藤井竜王は序盤、中盤、終盤と隙がなく、伊藤七段の粘りを振り切りました。第2局は10/17,18に京都市の仁和寺で行われます。読売オンラインの竜王戦速報ページをご覧下さい↓https://t.co/X1av3sfMCR pic.twitter.com/LF5P0NB1pQ
— 読売竜王戦【公式】 (@yomiuri_ryuo) October 7, 2023
両対局者のプロフィール
藤井聡太竜王
2002/7/19生まれの21歳。現在、将棋界最強でタイトル八冠のうち七冠を所持しています。残る王座もあと一勝で奪取という所まで来ました。2023年度は24勝5敗(勝率.828)。通算成績は341勝68敗 (.834)。最近はほとんどタイトル戦なのに、8割を維持しているのは、異次元の強さです。
伊藤匠七段
2002/10/10生まれの20歳。今シリーズ中には、21歳になります。2023年度は、32勝8敗 (.800)。通算成績は、110勝34敗(.764)。藤井聡太竜王よりも遅いデビューで、タイトル戦初登場です。相掛かりを得意としており、AIによる研究もかなりしているので、藤井聡太竜王のタイトルを脅かす可能性は大いにありです。
竜王位挑戦者に決まった直後のインタビューでは、「年齢は意識していない。目の前の一局に集中する」と決意を語っていました。
第一局・一日目
振り駒の結果、先手・伊藤匠七段となりました。戦型は、伊藤匠七段得意の相掛かり。藤井聡太竜王も堂々と応じました。角交換のあと、7,8筋での攻め合いが開始。先手は2筋にも手を付けたため、指し手は激しい順になりました。
一日目・昼食
【第36期 #竜王戦 第一局 1日目】
— 😸日本将棋猫🤔🍀 (@JshogiC) October 6, 2023
[☗#伊藤匠 七段vs☖#藤井聡太竜王]
1日目の #将棋めし 発表です♪
藤井竜王は
「ほうれん草のタイ風グリーンカレー」
「アイスレモンティー」
匠七段は
「牛香味焼重」
「紅茶(アイス)」
匠七段飯優勢🧐
[藤井0(七番勝負)0伊藤]#将棋 #ShogiLive #ABEMA pic.twitter.com/EkX1u2e43Y
渡辺明九段によれば、一日目昼食休憩の時点で、すでに終盤の入り口だそうです。それはいくら何でも早過ぎるだろうということで、先手47手目で伊藤匠七段2時間9分の長考。その後、藤井聡太竜王も大長考に沈みました。封じ手の時点で、藤井57:43伊藤。
第一局・二日目
昼食
詰む、詰まないの変化も含む展開…昼食は両者「海の幸入りあんかけ焼きそば」<竜王戦七番勝負第1局・藤井聡太竜王-伊藤匠七段>際どい変化もある局面で昼ごはんの時間帯に。控室で検討された手順、図面入りの記事は竜王戦中継ブログでご覧下さい↓https://t.co/2knXjezxU1
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終盤
15時の時点で、藤井69:31伊藤となっています。表情こそ二人とも淡々としていますが、伊藤匠七段の考慮時間が長くなっていることから、形勢が不利であることは意識してそうです。95分の長考。その後も、際どい形勢に持っていくことが出来ず、伊藤匠七段82手で無念の投了となりました。
終局後のインタビュー
藤井聡太竜王
序盤は抑え込まれる形で、あまり自信がなかったです。(千日手模様について) 成算はなかったですが、仕方なく打開しました。(どのあたりでよくなったと思いましたか) 9七角成あたりで手厚くなったと思いました。
伊藤匠七段
一日目に長考して指した手がおかしかったです。その後、よくなかったです。封じ手以降不自然な手が続きました。本局は内容が良くなかったので、次回以降、内容をよくしたいです。