「将棋界で一番長い日」と言われるA級順位戦最終局
2024/2/29 「将棋界で一番長い日」と言われるA級順位戦最終局が静岡市・浮月楼で一斉に行われました。この最終局が始まる時点でトップは6勝の豊島将之九段。追うのは、菅井竜也八段と永瀬拓矢九段の二人です。ここまで、挑戦者も降級者も決まっていないというとてもスリリングな展開。結果は豊島将之九段が最終局に勝利し、名人挑戦者になりました。藤井聡太名人との七番勝負に挑みます。
最終局の対戦相手は菅井竜也八段
村)豊島将之九段は6連勝の後に2連敗。昨日の将棋も苦戦でしたが、そこから踏ん張りました。結果的に豊島九段に勝った2人が降級する結果に。勝負は不思議で、そして厳しい。
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) March 1, 2024
豊島九段、再び名人戦へ 「将棋界の一番長い日」降級はまさかの2人:朝日新聞デジタル https://t.co/Wm3Fcyykh7
菅井竜也八段の中飛車も及ばず
菅井竜也八段、おつかれさまでした。先手中飛車のさばきを存分に魅せてもらいました。
— みっひー (@Jun_miffy) February 29, 2024
豊島将之九段、名人挑戦権獲得おめでとうございます。菅井先生が投了した後、長い間頭を下げて、何を思っていたのか。
藤井聡太名人との七番勝負で、和服姿の豊島先生の美しい所作を見られるのが楽しみです。 pic.twitter.com/NRjQuogX8p
広瀬章人九段と斎藤慎太郎八段は、ともに3勝6敗となり、B1クラスに降級となりました。広瀬章人九段は前期、藤井聡太五冠(当時)とプレーオフで挑戦権をかけて対局したほどですが、残念ながら踏みとどまれませんでした。斎藤慎太郎八段も2期連続で挑戦者となるなど、目ざましい活躍が記憶に残りますが、過去の実績など関係なくその時々の力が試される。それがA級の厳しさです。
来期のA級は
来期のA級は次のような顔ぶれになります。
2024年度 A級順位戦
— あさねぼう (@asanebou13) February 29, 2024
①藤井聡太か豊島将之
②永瀬拓矢
③渡辺明
④菅井竜也
⑤稲葉陽
⑥佐藤天彦
⑦佐々木勇気
⑧中村太地
⑨千田翔太
⑩増田康宏か大橋貴洸
早くやりましょう(^^)
名人戦七番勝負は4/10・椿山荘で開幕
ここまでの両者の対戦成績は、藤井聡太名人の22勝11敗で、直近では、藤井名人が9連勝しています。戦型は、ほとんど角換わりで、相掛かりが1局だけ含まれています。これだけ見ると、豊島将之九段が、角換わりではなく振り飛車を指す可能性も十分ありそうですが、最終局後のインタビューでは、「最近の振り飛車は、藤井聡太対策のためではない」というニュアンスのことを言っていました。他には村田システムなども考えているかもしれません。4/10に開幕する名人戦。いずれにしても、熱戦・好局を期待しましょう!