藤井聡太名人 逆転で先勝
4/10,11とホテル椿山荘東京で行われた名人戦第一局。藤井聡太名人が147手で勝ちました。終盤の入り口まで互角の形勢が続いた熱戦。一時、豊島将之九段が有利な局面になりましたが、寄せ間違え、藤井聡太名人がすかさず逆転し先勝しました。
将)名人戦第1局は藤井聡太名人が勝ちました。
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) April 11, 2024
AIによる研究が主流の時代に、序盤の早い段階から未知の荒野に分け入って行った2人の将棋に魅せられました。形勢が揺れ動くぎりぎりの終盤戦、豊島挑戦者有利と見られる局面もありましたが、終盤に逆転し、藤井名人が勝ちきりました。… pic.twitter.com/suEXlbVB6j
戦型は横歩取りからひねり飛車
本局は、後手となった豊島将之九段がどんな戦型を選ぶのかが注目されました。個人的には、振り飛車を採用してほしかったのですが、相掛かりから、横歩取りの将棋になりました。早い段階で手将棋となりましたが、中盤では先手の藤井聡太名人がひねり飛車で、一見振り飛車のような配置になり、後手の飛車先を抑え込む形になりました。
長く続いた互角
終盤の入り口まで互角が続いた本局。双方とも持ち時間を十分使っての熱戦好局となりました。2日目の夕食休憩が終わっても、まだ互角の形勢でした。そんな状況で、まず抜け出したのは、豊島将之九段。構想も良かったですし、落ち着いた指し手が続きました。王手から寄せに入るあたりでは、評価値も70%を超え、有利になりました。しかし、☖4四香を打った手で振出しに戻り、最後は、藤井聡太名人の鮮やかな手が続き、逆転勝ちとなりました。
藤井聡太八冠は
— あさねぼう (@asanebou13) April 11, 2024
2022年7月の王位戦第2局から
豊島将之九段に対して10連勝中
2022年9月(放送日)のNHK杯戦から
伊藤匠七段に対して11連勝中(持将棋1を含む)
2タイトル戦の相手に対して
大型連勝が続いています