ふきんとうだより

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藤井聡太名人対豊島将之九段 第82期名人戦第一局 藤井聡太名人逆転勝ち

藤井聡太名人 逆転で先勝

4/10,11とホテル椿山荘東京で行われた名人戦第一局。藤井聡太名人が147手で勝ちました。終盤の入り口まで互角の形勢が続いた熱戦。一時、豊島将之九段が有利な局面になりましたが、寄せ間違え、藤井聡太名人がすかさず逆転し先勝しました。

戦型は横歩取りからひねり飛車

本局は、後手となった豊島将之九段がどんな戦型を選ぶのかが注目されました。個人的には、振り飛車を採用してほしかったのですが、相掛かりから、横歩取りの将棋になりました。早い段階で手将棋となりましたが、中盤では先手の藤井聡太名人がひねり飛車で、一見振り飛車のような配置になり、後手の飛車先を抑え込む形になりました。

長く続いた互角

終盤の入り口まで互角が続いた本局。双方とも持ち時間を十分使っての熱戦好局となりました。2日目の夕食休憩が終わっても、まだ互角の形勢でした。そんな状況で、まず抜け出したのは、豊島将之九段。構想も良かったですし、落ち着いた指し手が続きました。王手から寄せに入るあたりでは、評価値も70%を超え、有利になりました。しかし、☖4四香を打った手で振出しに戻り、最後は、藤井聡太名人の鮮やかな手が続き、逆転勝ちとなりました。

連勝が続く藤井聡太名人

これで、藤井聡太名人はタイトル戦で16連勝となりました。大山康晴十五世名人の持つ17連勝まであと1勝です。また対豊島将之九段でも10連勝。通算では、23勝11敗となりました。一方敗れた豊島将之九段。構想は素晴らしかった。残念ながら終盤のミスで敗れましたが、2局目以降に期待しましょう。