第73期王将戦 第1局は1/7,8
藤井聡太王将に菅井竜也八段が挑戦する第73期王将戦。1/7(日),8(月)に栃木県大田原市・ホテル花月で第1局が行われます。藤井聡太王将がこの番将棋を制すると、20期連続タイトル獲得となり、大山康晴十五世名人の持つ19期連続タイトルの記録を破ります。
ABEMAで中継
この王将戦七番勝負、ABEMAでライブ中継されますが、解説付きで見逃し配信もあるPPVは有料(130円)となっています。AI表示付きのライブ映像は無料で楽しめます。
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— ABEMA将棋ch(アベマ) (@Shogi_ABEMA) January 5, 2024
第73期 ALSOK杯 #王将戦 七番勝負
藤井聡太王将 対 菅井竜也八段
1/7(日)・8日(月・祝)生配信!
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藤井聡太王将と菅井竜也八段のこれまでの対局
これまでの両者の対戦成績は、藤井聡太王将の9勝、菅井竜也八段の4勝となっています。八冠に対して菅井八段が善戦している印象です。両者のタイトル戦はこれまで叡王戦のみですが、藤井八冠が3勝1敗で防衛しています。
振り飛車党の期待を背負って
この番将棋の見どころは「振り飛車対居飛車の対抗型」という戦型をじっくり見られること。挑戦者の菅井竜也八段は、バリバリの振り飛車党。今回も振り飛車で戦うことを明言しているので、先後関係なく飛車を振ります。叡王戦では、すべて三間飛車で挑んだ菅井八段です。今回はどうでしょうか。中飛車も十分考えられます。プロ高段者ではとても少ない振り飛車党。久保利明九段、藤井猛九段などですが、女流やアマチュアでは、ざっくりとですが、振り飛車党が半数くらいいます。久保利明九段は「振り飛車党の灯は消してほしくない。活躍して振り飛車党が増えるように頑張ってほしい」とエールを送っており、菅井八段は振り飛車党の期待を背負っての対局となります。当の菅井八段も決起会で「振り飛車に愛を込めて」と揮毫しており、並々ならぬ決意が感じられます。
「振り飛車に愛を込めて」
— ひろゑ (@hiroe_kote) January 4, 2024
菅井先生が決起会に向けて揮毫したこの言葉。ダブル・ミーニングだと思っている。振り飛車そのものへの愛と、おそらくは…菅井ファンへの愛。先月中頃にアカウントのアイコン画像を顔写真からこの言葉の揮毫色紙に変えた頃には、アカウント休止を決断していたのでは。 pic.twitter.com/ESpR5mF2Rj
迎える「若き帝王」藤井王将は
一方迎える藤井聡太王将。「若き帝王」として八冠を独占。この番将棋でも優位は揺るぎませんが、菅井八段の振り飛車には順位戦でも苦しめられただけに、警戒は緩めていません。「(叡王戦は)大変なシリーズで、今回もそういった戦いになると思っている。叡王戦は菅井八段の中盤の力を特に感じるところがあった。そこで離されないようにしっかり読みを深めて戦っていけたら」と菅井八段の中盤のねじり合いに警戒しているようです。前回同様、三間飛車なら居飛車穴熊を軸にしてくるでしょうし、中飛車なら急戦で対抗するかもしれません。いずれにしてもAIを活用した深い読みが発揮されるに違いありません。
ふきんとうの予想は?
なかなか予想するのは難しいのですが、菅井八段の意気込みがいい方向に出れば面白い勝負になるのではないでしょうか。気負いすぎるとあっさりと菅井八段が破れてしまうかもしれません。順当に行けば、4-1で藤井聡太王将の防衛と予想しておきます。両者とも熱い戦いを見せてくれるでしょう。