藤井聡太名人の2連勝
千葉県成田市の成田山新勝寺で指された第82期名人戦七番勝負第2局は、後手の藤井聡太名人が豊島将之九段に126手で勝ち、シリーズ2勝目をあげました。藤井名人は「中盤でミスが出た。しっかり振り返り第3局で良い将棋を」、豊島九段は「序盤で冴えなくなった。次局はそうならないように」と話しました pic.twitter.com/E2cQkMxYvX
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 24, 2024
たて歩取り~ひねり飛車
本局は先手の豊島将之九段がたて歩取りに構えました。後手の藤井名人は☖3三金と上がらずに、浮き飛車での受け。飛車の横利きを残しているのと、玉の陣形からすると、豊島九段はひねり飛車にする構想のようです。初日封じ手前の評価値は、豊島47:53藤井。
藤井名人がややリード
豊島九段、☗2七歩と陣形を整えてから、飛車を7筋に移しひねり飛車の実現です。そして、☗6六銀とした所で、評価値が動きました。豊島40:60藤井です。自然に見えましたが、この手は疑問手なのでしょうか。
互角が続く
1筋の折衝と飛車を捨てての攻撃。15:15の時点での評価値は豊島46:54藤井となっており、ほぼ互角です。駒割りでは飛車を手にした藤井名人が圧倒的に有利ですが、評価値がそこまで差がないということは、豊島九段にもまだ有望な順があるということでしょう。1筋の攻防で評価値が50:50に戻りました。
難解な終盤
夕休に入ったものの、17:20盤を見ながら読みにふける藤井名人。表情としぐさからは厳しさがうかがえますが、豊島九段としてもリードを広げるのは難しそうな局面です。後手玉の左辺が広く、捕まえにくいからです。しかし、寄せに入った段階では、豊島九段優勢でしたが、銀打ちが良くなかったようで逆転。藤井名人の恐るべき終盤力が冴えわたり、最後は豊島九段、残念ながら投了となりました。
かなり拮抗している内容
これで藤井名人が2連勝。通算でも対豊島将之九段に24勝11敗となりました。豊島九段がだいぶ厳しくなりましたが、内容はほぼ互角、豊島九段にも十分チャンスのある将棋でした。第三局以降も熱戦に期待しましょう。
名人戦 第2局
— あさねぼう (@asanebou13) April 24, 2024
藤井聡太八冠が豊島将之九段に勝利
スコアを2-0として防衛まであと2勝
第3局は5/8-9(水・木)
東京都「羽田空港第1ターミナル」にて実施