村山聖九段(故)の弟弟子であり、森信雄七段門下の山崎隆之八段。先日の棋聖戦では惜しくも敗れましたが、彼の温かい人柄と独特の棋風は、多くのファンや棋士たちから愛されています。今回は、そんな山崎八段の魅力に迫りたいと思います。
山崎隆之八段 棋聖戦は「完敗でした」
佐〉棋聖戦第3局の終局後、両対局者は大盤解説会場へ。挑戦者の山崎隆之八段が「完敗」と言うと、司会役の立会人・久保利明九段が「(ファンの)皆さんは山崎ワールドを堪能されたと思います」。会場からも大きな拍手。https://t.co/4EIDGM8UYG pic.twitter.com/2APLVlGItY
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) July 2, 2024
師匠・森信雄七段の言葉 「これからだ」
7月1日月曜日 楽しみだった四日市と津の旅が終わり、家でゆったり起きる。落ち込むことが多くて精神はうつろである…
— 森 信雄 (@morinobu52) July 1, 2024
棋聖戦第3局を観戦しながら、パソコンに向かう。ワードとエクセルが突然消えてしまい呆然とするが何とかテキストを作る。山崎八段負け…でもこれからの戦いぶりが大事だ。山ちゃん! pic.twitter.com/Zb73tXwTRd
でもこれからの戦いぶりが大事だ。山ちゃん!
村山聖九段は兄弟子
山崎隆之八段は、故・村山聖九段の弟弟子としても知られています。村山九段はその卓越した棋力と独特の人柄で多くのファンを魅了しましたが、山崎八段もまたその影響を受け、将棋界での存在感を高めてきました。村山九段の教えを受け継ぎながらも、山崎八段は自らのスタイルを確立し、多くの対局でその実力を発揮しています。
「将棋ペンクラブブログ」に以下のような文章がありましたので、引用させていただきます。
将棋は5歳で覚えた。父親が家で詰将棋をやっているのを見て、一緒に遊び出したのがきっかけという。関西奨励会に入ったのは小学6年のとき。師匠は森信雄六段で、平成10年8月に29歳の若さで急逝した村山聖九段(山崎と同じ広島県出身)は同門の兄弟子である。その村山は生前、周囲に、「山崎君はA級八段になれる男です」と語っていた。身びいきで言ったのではない。その証拠に、山崎本人には、「弱いね。こんな将棋を指すようじゃ山崎君も終わりだな」と、まったく逆のことを言ってハッパをかけていたのだから。