叡王戦第二局 菅井竜也八段の勝利 1勝1敗のタイに
名古屋市の名古屋東急ホテルで指された叡王戦五番勝負第2局は、挑戦者の菅井竜也八段が藤井聡太叡王に勝ち、1勝1敗のタイとしました。
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) April 23, 2023
第1局に続けて三間飛車となり、振り飛車らしい飛車さばきで菅井八段が快勝しました。
第3局は5月6日に名古屋市の「か茂免」で指されます。
(写真は将棋連盟提供) pic.twitter.com/uuVXUGpWGX
4/23に行われた叡王戦第二局は挑戦者の菅井竜也八段が藤井聡太六冠に勝利し、1勝1敗のタイになりました。菅井八段は先手番で、三間飛車から穴熊、藤井聡太叡王も穴熊で対抗しました。藤井叡王は穴熊が完成する前に仕掛けましたが、菅井八段がうまく受けました。中盤も菅井八段が飛車、角をうまく捌き優位に立ちました。一方の藤井聡太叡王は終盤に入る前に時間を使い切ってしまい、ほとんど見せ場を作ることが出来ませんでした。
菅井八段の振り飛車はやはりすごい
第一局、菅井八段は後手で三間飛車・銀冠を採用、敗れました。それを受けて、第二局は中飛車が有力視されていましたが、先手番で再び三間飛車。今回は穴熊としました。対する藤井叡王が相穴熊としたのですが、囲いが完成しないうちに仕掛けたのがどうだったか。しかし、評価値としては、それほど離れていませんでした。7筋での飛車角の捌きから徐々に玉側に迫るあたりで、はっきり菅井八段が良くなりました。ひるまずに三間飛車を続けたことがすごいですし、飛車角を軽快に捌いた菅井八段の振り飛車が炸裂した感じです。
終局後の両者のコメント
菅井竜也八段
「あまり研究していなかった形になり、中盤が難しい将棋でした。中盤以降は自分なりに上手く指せたかなと思います」
藤井聡太叡王
「仕掛けていったのが無理筋でうまく受け止められてしまった。完敗だったのかなと思います」と菅井八段の完勝を認めていました。