ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太王将対菅井竜也八段　第73期王将戦第一局 (2) 藤井聡太王将が先勝

第73期王将戦第一局　相穴熊戦　藤井王将が制す

先手・菅井竜也八段のノーマル三間飛車、後手・藤井聡太王将の居飛車穴熊という対抗型となった第一局。これまでの戦いから見ても、最も順当な形になりました。
初日は全く駒がぶつからず、駒組みと攻めの糸口を探る両者。鰻重を10分で完食した菅井八段の昼食休憩が話題となりました。一日目の様子はこちら

 

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二日目

☖8六歩、4五歩と飛車先、角道を開けて、藤井王将が攻めに入ります。対する菅井八段は角交換に応じません。このあたりのやり取りが、後手の方が自然な流れで、少しずつ指しやすくなっていきました。
 

昼食

藤井王将は「手打ちのせいろそば・季節の天ぷら付き」
菅井八段は「手打ちの温かいそば季節の天ぷら付き」
 
 
両者ともそばでしたが、菅井八段は何と9分で対局室に戻って来ました。ということは実質8分くらいで食べたのでしょうか?初日の鰻重が10分ですから、まあ将棋で頭が一杯という状態は変わらなかったようです。
 

結果

このあと、菅井八段にチャンスがほとんど訪れませんでした。詰みまで指さず、菅井八段120手で無念の投了となりました。終局後、菅井八段は「(79手目に)銀を引いた手が良くなかった」と語りました。このあと、後手に一方的に押し込まれるような展開になりましたので、振り飛車側としては、このあたりで強気に転じる必要があったのかもしれません。ただ、そこを見越しての居飛車穴熊なので、藤井王将の構想が優れていたことも確かです。第二局は1/20(土),21(日)に佐賀県三養基郡「大幸園」で行われます。
 

敗因は早食い?

振り飛車党の期待を一身に受けての菅井八段。ノーマル三間飛車・穴熊でしたが、上記のように相穴熊となりますと、若干居飛車が指しやすくなりそうです。二局目以降そのあたりは修正してくることでしょう。指し手以外では、菅井八段は二日続けて早食いで速攻対局室に戻っていましたが、それが敗因?のような気がします。指し手に集中し過ぎるとかえってエアポケットに入ったような状態になります。ゆっくり食べて、気分転換しながら、じっくりまた読み始めた方がいいのではないでしょうか。対局の設営には、多くの人がかかわっていて、調理もその一部。その人たちへの配慮も大事です。彼らも味方につけて応援してもらいましょう。二局目以降の熱戦に期待しています!