ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太王位対佐々木大地七段 藤井王位が王位戦第五局を制して八冠に向けて前進

2023/8/22,23と徳島市渭水苑で行われた王位戦第五局

藤井聡太王位の3勝1敗で迎えた第五局。横歩取りの難しい将棋を制した藤井王位の勝利。見事に防衛となりました。一方の佐々木七段。快勝だった第四局に続いてこの第五局もいい将棋を見せてくれましたが、惜しくも及びませんでした。防衛した藤井王位は、いよいよ、八冠全冠制覇に向けて王座戦に挑みます。
 

一日目の内容

先手番の藤井王位が横歩取りを選びました。対する佐々木七段も3三角から2筋を狙い、序盤早々激しくなる可能性のある手が指されました。局後、藤井聡太王位は類型の少ない形になり難しかったと振り返っています。

一日目の昼食

藤井王位、佐々木七段ともに松花堂弁当
お弁当と言っても、割烹御膳のような豪華なものです。
 

封じ手は佐々木七段

序盤から激しくなる可能性を秘めた横歩取りですが、局面はその後治まり、ゆっくりとした展開になりました。一日目の最後は、佐々木大地七段が2時間を超える長考をし、そのまま封じ手をすることに。この時点での評価値は藤井52:48佐々木。ほぼ互角と言っていいでしょう。

二日目の内容

互いに角を打ち合い難しい将棋が続きます。形勢は少しずつ藤井王位に傾いていきます。
 

二日目の昼食

両者ともに鉄火丼です。

終盤

佐々木大地七段が藤井玉に迫りますが、藤井王位は☗6三とを生かしつつも、自玉をうまく逃していきます。そして驚いたというより、だれも予想できなかったのが、☗2四歩。後手竜の効きを消しながら、後手玉をしばるすごい手。評価値は藤井王位リードで☗2四歩以外が目に付く局面。結果的にこの手が最善でした。その後、佐々木大地七段も勝負手を放ち、危ない局面もあったものの、攻めと受けの両方に妙手を見せた藤井王位が95手で勝利しました。
 

今後の展望

王位を防衛した藤井聡太王位、いよいよ八冠制覇に向けて、永瀬拓矢王座に挑戦します。第一局は8/31(木)秦野市の「陣屋」にて。最短だと、9/27(水)の第三局で八冠達成となるかもしれません。