ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太棋聖対佐々木大地七段 棋聖戦第四局 藤井棋聖が防衛

2023/7/18(火) 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局

藤井聡太棋聖が勝利 棋聖位を防衛

ここまで藤井棋聖の2勝、佐々木七段の1勝の棋聖戦。第四局が新潟市で行われました。
この対局に藤井棋聖が勝って、棋聖位を防衛。棋聖位は4期連続。そして、全冠制覇に向けて大きく前進しました。
これで両者の全対戦成績は、藤井7-3佐々木
 
佐々木大地七段のプロフィール、師匠・深浦九段とのエピソードはこちらをご覧ください。

 

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将棋の内容

序盤
相掛りとなりました。佐々木七段が工夫した序盤構想を見せました。
昼食
 
中盤
午後3時40分。45手進んでも藤井50:50佐々木とゆったりとした展開でした。このあと動きがあり、47手目☗2五桂あたりから、徐々に評価値が藤井棋聖に傾き始めました。端の攻め合いになりましたが、藤井棋聖が若干指しやすいようです。67手目で66:34。 しかし、藤井棋聖の残り時間はわずか16分になってしまいました。佐々木七段は歩切れと、どちらも難しそうな中盤が続きました。
終盤
藤井棋聖が飛車を取らせる展開で、評価値が逆転しました。36:64 しかし、AIでも読むのに時間がかかるようで、小刻みに揺れています。5筋の攻防で、さらに開いて13:87>11:89>7:93となり、佐々木七段が優勢となりました。☗3四香。これは疑問だった模様で、82:18と再逆転です。このあたりは、どちらも一手まちがえると転落するという局面が続きました。藤井棋聖が☖6八とで決めに出ました。佐々木七段、秒読みが始まった所で投了。

終局後のコメント

藤井聡太棋聖 
(序盤は)積極的に動かれて、どう対処するかわからず、思わしくない展開でした。いい陣形を作れませんでした。序盤から苦しい態勢を強いられました。課題が残りました。(21歳になることは)意識していませんでした。(八冠に向けて)防衛戦が年々厳しくなっているので、もう少し強くなりたいと思います。王座戦の挑戦者決定戦が来月あるので、コンディションを整えていきたいです。
佐々木七段
非常に難しい局面が続いていました。☗9七桂が負担になっていました。中終盤に大きく間違えた気がします。初挑戦、始めて経験することが多く、勉強になりました。(今後)この経験を生かして、いい将棋を指せるようにがんばりたいです。(大盤解説場で)またこの舞台に戻れるようにがんばります。

今後の展望

両者のタイトル戦、棋聖戦は終わりましたが、王位戦が残っています。2-0とリードされた佐々木大地七段が苦しいですが、開き直って見せ場を作ってほしいものです。