ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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めまいの多くは生活習慣病

薬も手術もいらない めまい・メニエール病治療 (角川SSC新書・2012/1出版)

高橋正紘


著者紹介

著者である高橋正紘さんは、めまいメニエール病センターを2006/5に開設。以来、この本の出版までに約3000人を診察・治療しながら、各患者のめまいの原因を探ってきました。そして、その原因に合った治療をすることによって目覚ましい成果をあげてきました。

1944年神奈川県生まれ
山口大学医学部教授、日本めまい平衡医学会理事長などを歴任
現在、めまいメニエール病センター長、日本めまい平衡医学会参与・監事

めまいメニエール病センター


章の見出し

1 薬では治らないめまい

2 急増中の良性発作性頭位めまい症をなおす

3 謎だらけのメニエール病の治療

4 メニエール病の原因を追う

5 メニエール病はなぜ起きるのか

6 メニエール病は治る

 

内容

めまいの専門医である著者によれば「めまいやメニエール病の原因の多くは、実は日常生活のひずみにあり、いわば生活習慣病なのです」 多くの患者は原因や生活習慣の問題点などを特定されないまま、標準的な治療を受けています。中には治療・手術によって悪化した例も挙げられています。広く処方されている薬にどのような作用があるのか、なぜめまいには効かないのかがわかりやすく説明されています。著者も状況によっては薬を処方しますが、それはめまいを治せるからではありません。めまいに伴う不快な症状・吐き気とか不安を軽減するためです。そして、うれしいことに著者は「めまい・メニエール病のほとんどは治る」と断言しています。

良性発作性頭位めまい症なら、運動することと姿勢を改めること、メニエール病なら睡眠の改善、仕事量を減らす、有酸素運動の習慣をつけることが有効であることが実例と共に説明されています。難聴も薬ではなく、生活習慣の改善とストレスの軽減によって改善されるようです。


こんな人におすすめ


いろいろな病院でめまい・メニエール病の診察・治療を受けてきたが、改善していない人。また身近な人がめまいに悩んでいるという人におすすめします。

実はわたしの高齢の父が、長いことめまい・耳鳴りに悩まされてきました。そして、耳鼻咽喉科に通っているのですが、処方されている薬が、まさにこの本に挙げられているものです。それで、この本をまずわたしが読んでみました。なぜ処方される薬を飲んでも、症状が改善しないのかよくわかりました。今、父にも少しずつ説明しているところです。


お願い

本サイトは良書を発掘して推薦していますが、特定の治療法を推薦している訳ではありません。また、すべての医療や薬を否定している訳でもありません。ぜひ、ご自分でよく読み、どのように対処されるのかをご自分で判断なさってください。