ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太五冠 A級順位戦 永瀬王座に敗れ2敗目

2/1(水) A級順位戦・8回戦が一斉に行われました。ここまでトップを走っていた藤井聡太五冠が永瀬拓矢王座に敗れ、6勝2敗となりました。これで、2敗が藤井聡太五冠と広瀬章人八段3敗が斎藤慎太郎八段、豊島将之九段、永瀬拓矢王座、菅井竜也八段と大混戦です。
 
 

藤井聡太五冠 角換わりを落とす 

永瀬王座の先手で始まったこの対局。藤井聡太五冠が勝てば、少なくともプレーオフにはなりました。しかし、序盤持ち時間をほとんど使わずに指しすすめた永瀬王座が優勢になります。終盤、藤井五冠が必死に攻めますが、時間にゆとりのある永瀬王座は自玉をしっかり守り勝利を収めました。時間の使い方からすると、永瀬王座は事前の準備が生きる展開になっていた模様。一方の藤井五冠は首をかしげることが多く、過密スケジュールの影響があったのかもしれません。
 

最終局は3/2

最終局は1ヶ月後の3/2。恒例となった静岡市での一斉対局です。2敗で並んだのが藤井聡太五冠と広瀬章人八段。藤井聡太五冠が勝って、広瀬章人八段が負ければ、藤井聡太五冠が名人挑戦者になります。気になる対戦相手ですが、藤井聡太五冠は稲葉陽八段と、広瀬章人八段は菅井竜也八段とぶつかります。つまり、菅井竜也八段がカギを握る男になってしまいました。対戦成績は、藤井五冠はこれまで稲葉八段に対して5勝2敗。藤井五冠が有利ですが、順位戦B1では稲葉八段に敗れており、簡単に勝てる相手ではないことは明らかです。一方、広瀬八段は菅井八段に対して、ここまで4勝3敗。ほぼ互角です。菅井八段にもプレーオフ進出の可能性がありますので、広瀬八段もなかなか厳しい対局となるでしょう。
 

3人以上のプレーオフは上位者が有利

藤井五冠と広瀬八段が最終局で共に敗れて、3敗勢が勝利した場合、3人以上のプレーオフになります。この場合は、順位の下位者同士が対戦し、勝者が上位者と戦うというパラマス方式になるため、順位9の藤井五冠は多く勝利しなければいけなくなります。ですから、最終局で稲葉八段に負けるわけにはいきません。
 

これまでの流れから藤井五冠が挑戦者になる可能性が高い

ここまでくれば、上位6人すべてにチャンスがある訳ですが、やはり藤井五冠が挑戦者になる可能性が高いでしょう。とにかく最終局に勝てば、パラマス方式にはならず、一発勝負のプレーオフか挑戦権獲得のどちらかになります。すでに将棋界のトップランナーとなっている藤井五冠ですから、名人挑戦者となって、最年少名人を目指してほしいものです