ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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島朗九段 あの「アルマーニ」のスーツについて明かしたこと

先日の王座戦第一局では、藤井聡太名人、永瀬拓矢王座ともに和服を着用しました。タイトル戦でもスーツ着用の多い永瀬王座ですが、この王座戦五番勝負では対局規定の変更により、和服着用が求められています。
 

島朗九段がスーツ姿で初代竜王になったときの話

タイトル戦での和服、スーツの着用で思い出すのが、島朗九段。
島朗九段は、1988年に初代竜王になったとき、スーツ姿で米長邦雄九段と対局しました。当時島朗は六段。竜王戦は創設されたばかりだったため、タイトル戦ではなく初代竜王決定戦でしたが、和服で臨んだ米長九段に対して、島朗九段はスーツ。そのことは当時かなり話題になり、島朗九段にはアルマーニのスーツ」というイメージが定着しました。僕も将棋世界島朗九段の自戦記かエッセイを読みまして、どっちだったか定かではありませんが、島朗九段が「スーツで何が悪い、これだって結構お高いのだ」というような意見を述べていた記憶があります。でも、ご本人はアルマーニじゃなくて、コーデュロイのズボンのことを言っていましたね。
 

和服にこだわるのは時代に逆行

個人的には、何を着ても本人の自由じゃないかと思いますが、将棋をショービジネスと考えるなら、タイトル戦は和服で統一しようというのも一理あるでしょう。でも、頭脳スポーツととらえるなら、もっとラフな服装じゃないと棋士にとっては結構負担でしょうね。身体的にも、経済的にも。ですから、今回の王座戦の対局規定はちょっと時代に逆行しておりますな。
 

しかし実はちがっていた

さて、再び島朗九段のアルマーニに話を戻しましょう。というのは、最近アルマーニについて島朗九段が発言していたからなんです。詳しくはスポニチのこちらの記事をご覧ください。
 
最近と言っても、2023/1のことです。王将戦の立会人となった島九段が、「アルマーニ」の帽子をかぶって記念撮影したんですよ。スーツではなく和服にアルマーニの帽子という、島九段にしては、あまり行けていない風貌なのです。ダンディーな島九段にアルマジ―キファッションなのですが、もっと聞き捨てならないのが、何と第一期竜王決定戦で来ていたスーツはアルマーニ」ではなかったというのですよ。上の記事から一部引用しますと、

「実は違うブランドのスーツです」と明かした。「高級な洋服と言えば…という時代。私も否定してきませんでしたが、これを機に訂正していこうと思います」と笑った。

 

じゃあ、何のブランドだったの?と訊いてみたいのですが、そこまでは書かれていませんでしたね。まあ、アルマーニだけが先行してしまって、「ちがいます」とは言えない雰囲気だったのでしょう。
 

島朗九段のファッションとユーモアに期待

島朗九段は、スーツも和服も着こなすことができるダンディー棋士ですが、あの時は「アルマーニ」のスーツではなかったという今明かされた真実。しかし、それは島朗九段の魅力を損なうものではありませんね。むしろ、彼の正直さやユーモアが伝わってきます。島朗九段は、将棋界におけるファッションリーダーとして、これからも多くの人々を楽しませてくれることでしょう。