ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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松山千春 「足寄より」 北海道に生きるフォークシンガーの誕生⑤ ギターが悪い

二回目のフォーク音楽祭

前回の記事に書きましたが、千春は初めて出場したフォーク音楽祭、帯広大会で見事落選。オリジナルソング「旅立ち」はまだ認められませんでした。
さて、二回目はどうなったのでしょうか?
帯広大会では審査員・竹田健二さんの批評は「ギターが悪い」のみ。
千春は「俺はギターの品評会に来たんじゃない。歌の批評をしてくれ」と食い下がりますが、「22才の別れ」を歌って終わり。また、これで終わりかと思われましたが、
何と通過。札幌の一次大会に出場することになります。
今度は、「足寄より」を歌おうと思いますが、歌詞があやふやなので、やっぱり「旅立ち」を歌うことにします。
すると、千春どうした? 三番と四番の歌詞を間違えてしまいます。竹田さんの批評は「順番間違えるよりは、歌詞カード見た方がいいぞ」
今度こそだめかと思われましたが、また通過。今度は全道大会に進みます。
 

歌詞カード

この時の経験からではないでしょうが、プロデビューしたあとも、千春は譜面を置いて歌っていることが多いですね。本人は「自分の作った歌なのに、歌詞忘れちゃうんだよね」と笑っていますが、確かに、間違えるよりは見た方がいいかもしれません。だいたい、丸暗記しようとすると、肝心なところで間違えたりするものです。まあでも、できるなら見ない方がいいに決まっています。千春のステージには譜面だけではなく、赤いバラがいつも置かれています。この由来、千春のファンならだれでも知っていることですが、「旅立ち」のこれからの話と関係があります。バラについては、またあとで説明rすることにしましょう。
 

パトカーで先導されたニッカーボッカー

つづく
松山千春が「旅立ち」でデビューするまでをドラマチックに再現した映画。
『旅立ちー足寄よりは感動と涙の物語です。
主演 大東俊介 (千春役)
   萩原聖人 (竹田健二役)