ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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藤井聡太八冠制覇のドラマ そして永瀬拓矢九段は

藤井聡太八冠制覇の歴史的な意味

昨日の王座戦第四局で、劇的な逆転勝ちを演じた藤井聡太。八冠制覇を達成しました。おめでとうございます!いやあ、本当にドラマでした。そして、惜しくも敗れた永瀬拓矢九段。本当に残念で、悔しいでしょう。お疲れさまでした。藤井聡太八冠は、前人未到の八冠制覇ということで、将棋界にとって歴史的な出来事と言えますが、全冠制覇は前例があります。
升田幸三の三冠(名人・王将・九段)1957年のみ・・・当時は八段が段位としては最高でした。
大山康晴の三冠から五冠まで・・・1963年から1966年まで19期連続でタイトル保持。
羽生善治の七冠・・・1996年に5か月間独占。
当時存在したタイトルを独占しました。 
このように、タイトルを独占した棋士はこれまでにも三人おり、藤井聡太八冠は四人目。ただし、叡王がタイトルとなってからの八冠はこれまでに例がないので「前人未到」と言われ、歴史的な意味を持ちます。
 

藤井聡太八冠のコメント

局後、「八冠を達成できたことは幸いでしたが、実力不足を感じました」と述べていました。練習将棋を数多く指してきた先輩である永瀬拓矢九段に対する敬意と思いやりが感じられます。
 

永瀬拓矢九段のコメント

第三局、第四局と終盤でのミスで連敗してしまいました。自分の間違いに気付いてからは、額をたたき、髪を掻きむしり、天を仰いだ人間・永瀬拓矢。頭を下げ投了した後は、礼儀正しく、「悲観せずに、今まで通り、一歩一歩がんばっていきたい」と、やはり人間として血の通ったコメントを残しました。
こんな感動的なツイートも
この「ふかえり」さん、佐藤天彦九段に赤いバラを贈られた方ですね。いつも棋士に対する温かいツイートをされています。
 

今後の展望

これで、18期連続タイトルとなった藤井聡太八冠。あと一期で大山康晴十五世名人の連続タイトルに並びます。そして、この全冠制覇がいつまで続くのかが注目されます。一方の永瀬拓矢九段。「人間やめないと藤井聡太には勝てない」と述べて、人知を超えた戦いを挑みました。負けはしましたが、これまでで最も藤井聡太八冠を追い込んだ番将棋と言ってよいでしょう。更なるタイトル戦登場に期待します。カレーの連続技はやめないでね。