王位戦第1局の注目ポイント
2025年7月5~6日、愛知県小牧市で繰り広げられた
伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負第1局。
将棋界の絶対王者、藤井聡太王位(22歳、七冠)が、
初の王位奪取を目指す永瀬拓矢九段(32歳)の挑戦を受けました。
結果は、千日手指し直しの大熱戦の末、藤井王位が見事勝利!
6連覇への第一歩を力強く踏み出しました。
この記事では、対局のハイライトや食事、ファンの反応を詳しくお届けします。
将棋ファン必見の激戦の全貌を、ぜひご覧ください!
対局の概要:千日手指し直しからの藤井王位の勝利
第1局は、愛知県小牧市の「合掌レストラン大蔵」で開催。
以下は対局の基本情報です。
藤井聡太王位が永瀬拓矢九段に先勝、6連覇に向け好発進 将棋・王位戦第1局
— 産経新聞・将棋ニュース (@sankei_shogi) July 7, 2025
千日手指し直しの末、先手の藤井聡太王位が89手で挑戦者の永瀬拓矢九段を破り、6連覇に向けて先勝しました。第2局は15、16日に神戸市で行われます。#王位戦 #藤井聡太https://t.co/xOvA230P7B
初戦は永瀬九段の先手で始まり、角換わりから進行。
61手目で千日手が成立し、指し直し局へ。
指し直しでは藤井王位が先手番となり、
89手目の熱戦を制して先勝しました。
千日手という異例の展開が、将棋ファンの話題を呼びました。
対局のハイライト:中盤の攻め合いと藤井王位の逆転劇
この対局の最大の見どころは、中盤の激しい攻め合いです。
初戦では、永瀬九段が早繰り銀の布陣で攻勢をかけ、
藤井王位が受けに回る展開。
しかし、61手目で局面が膠着し、千日手が成立しました。
指し直し局では、藤井王位が先手番で角換わりを採用。
中盤での激しい攻防が続き、AI評価値が目まぐるしく変動しました。
特に注目されたのは、51手目の局面。
藤井王位が79分の長考で放った一手が、
永瀬九段の陣形の隙を突く絶妙な手でした。
永瀬九段も45分の長考で応じましたが、
終盤で藤井王位が逆転に成功。
「一瞬の隙を逃さない藤井の終盤力」が、
解説者から高く評価されました(日本将棋連盟)。
両棋士の背景と対戦成績
対局をより楽しむために、両棋士の背景を振り返ります。
藤井聡太王位
22歳、将棋界の頂点に君臨する七冠保持者。
竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、王位を保持し、
王位戦6連覇とタイトル31期を目指します。
その終盤力と冷静な判断力は、国内外で称賛されています。
永瀬拓矢九段
32歳、叡王1期、王座4期の実績を持つ実力者。
藤井王位の研究パートナーとしても知られ、
緻密な序盤研究で定評があります。
初の王位奪取にかける意気込みが注目されました。
過去の対戦成績
両者はこれまで35局対戦し、藤井王位が26勝、永瀬九段が9勝。
直近1年では、藤井王位が11勝、永瀬九段が2勝です(日本将棋連盟)。
特に、2024年の名人戦や王将戦では、
永瀬九段が第4局で勝利するなど善戦。
ライバル関係の熱さが、今回の対局にも表れました。
対局の舞台裏:食事と封じ手の話題
将棋ファンの楽しみのひとつは、対局中の「将棋めし」。
今回の両棋士の2日目の昼食メニューを紹介します。
松)藤井聡太王位の昼食は「大蔵名物黒毛和牛ハンバーグ 王位戦スペシャル」「アールグレイ紅茶(アイス)」。
— 日刊スポーツ将棋取材班 (@nikkansp_shogi) July 6, 2025
永瀬拓矢九段は「鮮魚のポアレ(エビフライ付き)」。1日目の昼食と同じメニューを連投しました。 pic.twitter.com/Q4fJz3RCNr
藤井王位のハンバーグは地元名物として人気で、
永瀬九段の多彩なメニューも話題に(ABEMA)。
また、指し直し局の封じ手は「意表を突く一手」として、
解説者やファンの間で議論を呼びました。
専門家の声とファンの反応
対局を彩る専門家の解説とファンの声も見逃せません。
専門家の解説
加藤一二三九段(ひふみん)は、
「藤井王位の終盤攻防は見事。永瀬九段は歩切れが響いた」とコメント(日本将棋連盟)。
AI評価値が急転直下で藤井有利に傾いた瞬間を、
「藤井の集中力の賜物」と絶賛しました。
Xでのファン反応
Xでは、対局の展開に熱狂する声が多数。
「聡太先生、愛知で快勝!次も期待!」(X投稿)、
「千日手の緊張感、すごかった!」など、
ファンの興奮が伝わります。
特に、AI評価値の急変に驚く声が多く見られました。
今後の展望:王位戦第2局とシリーズの見どころ
第1局を制した藤井王位ですが、シリーズはまだ始まったばかり。
第2局は7月15~16日、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で開催されます。
永瀬九段の巻き返しなるか、藤井王位が6連覇へ突き進むかに注目です。
過去の名人戦や王将戦では、
永瀬九段が第4局で勝利するなど、粘り強さを見せています(日本将棋連盟)。
藤井王位はタイトル戦の開幕局で14連勝中と圧倒的ですが、
永瀬九段の研究力でシリーズが長期化する可能性も。
第2局の戦型や戦略にも注目が集まります。