ふきんとうだより

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ワールドシリーズ2025第6戦 ドジャース土壇場でよみがえる

2025年ワールドシリーズ第6戦、ロサンゼルス・ドジャーストロント・ブルージェイズに3-1で勝利し、シリーズを3-3のタイに持ち込みました。崖っぷちから見事な粘りを見せたドジャースの戦いが印象的です。今日は、この試合のハイライトを振り返ります。投手戦の始まりから、緊迫の終盤まで、詳細に分かりやすくお伝えします。きっと、あなたもあの瞬間の興奮を思い出されるでしょう。

 

① 山本由伸とガウスマンの投げ合い

試合は、両チームのエース対決でスタートしました。ドジャースの先発は山本由伸。シーズンで優秀な成績を残し、ポストシーズンでも安定した投球を続けています。一方、ブルージェイズの先発はケビン・ガウスマン。速球とスプリッターを武器に、相手を翻弄します。この投げ合いは、序盤からスコアレスで進み、緊迫した雰囲気を作り出しました。

ガウスマンは初回に大谷翔平、スミス、フリーマンを三者連続三振に抑え、好スタートを切りました。山本由伸も1回裏を無失点で切り抜けます。2回も両者三者凡退に抑え、投手戦の様相を呈しました。山本由伸は6回を投げて被安打4、四球1、三振5、1失点の好投で勝利投手となりました。ガウスマンは6回を投げ、被安打3、四球2、三振6、3失点を記録しました。この対決が、試合の基調を決めました。

ドジャース3点先制

ドジャースが均衡を破ったのは3回表の攻撃でした。7番のK・ヘルナンデスが見逃し三振で1アウト。8番エドマンがライトへのツーベースヒットで出塁します。9番ロハスが見逃し三振で2アウトとなりましたが、1番大谷翔平に申告敬遠を与え、ランナー1、2塁に。

続く2番スミスがレフトへのタイムリーツーベースヒットを放ち、エドマンが生還して1点を先制します。さらに、3番フリーマンが四球を選び満塁に。4番ベッツがレフトへのタイムリーヒットを打ち、スミスと大谷翔平が生還して追加の2点を挙げ、3-0としました。5番T・ヘルナンデスが空振り三振でイニング終了。この集中打が、ガウスマンを攻略する鍵となりました。ブルージェイズは3回裏に1点を返しましたが、ドジャースのリードを維持しました。

ドジャースの継投

ドジャースのこの試合の勝因の一つは、リリーフ陣が無失点に抑えたことです。山本由伸が6回を1失点で抑えた後、7回裏からはロブレスキが登板し、無失点に抑えました。8回裏は佐々木朗希がマウンドに上がり、ピンチをしのぎます。9回裏も佐々木朗希が続投しましたが、ピンチを招き、グラスノーに交代して締めくくりました。

  • 7回裏:ロブレスキが被安打1ながら無失点
  • 8回裏:佐々木朗希が被安打1、四球1で無失点
  • 9回裏:佐々木朗希が死球とツーベースでピンチ、グラスノーが交代でダブルプレー、無失点

この継投策には、守備も貢献しました。ポストシーズンの過酷なスケジュールで、これまでリリーフの失敗がドジャースの課題でしたが、最後になって踏みとどまっているのは流石です。ブルージェイズもリリーフを投入し3点で止めたので、最後まで緊迫した試合となりました。

④ 佐々木朗希の投球

ドジャースのリリーフとして活躍した佐々木朗希の投球は、8回裏と9回裏の重要な場面でした。8回裏、頭から登板します。1番スプリンガーにライトへのヒットを許し、出塁を許しました。

続く2番バーショをセンターフライで1アウト。3番ゲレーロJr.に四球を与え、ランナー1、2塁のピンチを迎えます。このゲレーロjr.に対する投球は球審がストライプをコールしていれば、見逃しの三振だったかもしれません。しかし、判定はボール。この後4番ビシェットをショートファウルフライで2アウト。5番バーガーをセカンドゴロに抑え、無失点でイニングを終了しました。9回裏も続投し、6番カークに死球を与え、先頭打者を出塁させます。代走ストローが入り、続く7番バーガーにレフトへのツーベースヒットを打たれ、ボールがフェンスのパディングに挟まるグラウンドルールダブルとなり、無死2、3塁のピンチを招きました。そこでグラスノーに交代しました。佐々木朗希は「調子は悪くなかった」と試合後語り、明日再び出番があれば、きっちりと抑える決意を表明しました。

⑤ フェンスの下にはまった球とあっけない幕切れ

試合の終わり方は、野球の予測不能さを象徴するものでした。9回裏、佐々木朗希が続投し、先頭のカークに死球を与え、代走ストローが入ります。続くバーガーがレフト方向に強烈な打球を放ちましたが、このボールがフェンスの下のパディングに挟まってしまい、グラウンドルールダブル(2塁打とする)と判定されました。

これにより、ストローが3塁、バーガーが2塁に進み、無死2、3塁のピンチとなりました。そこで佐々木朗希が降板し、グラスノーが登板します。続くクレメントをポップフライで1アウト。次打者のジメネスがレフトへのライナーを放ちましたが、これがダブルプレーとなり、3塁走者のストローがアウトに。バーガーもランダウンでアウトとなり、試合はあっけない幕切れを迎えました。この珍しいプレーが、ドジャースの勝利を決定づけました。野球の面白さは、こうした意外な出来事にあります。

⑥ 最終戦の見どころ

シリーズは第7戦で決着がつきます。おそらくドジャース大谷翔平が先発で、二刀流の活躍に期待が集まります。ブルージェイズはシャーザーの先発。ホームの利を生かし、打線の爆発を目指します。見どころは以下の通りです。

  • 大谷翔平の投打:シリーズを締めくくる活躍が見られるか
  • レジェンド・シャーザーは吠えるか
  • ブルージェイズの打線:ゲレーロJr.らのパワー炸裂するか
  • 両チームのリリーフ:特に佐々木朗希はどうか
  • Game 7のプレッシャー:歴史に残る一戦

この最終戦で、2025年の王者が決まります。両チームの全力プレーに注目しましょう。

この第6戦は、ドジャースの不屈の精神が光る一戦でした。土壇場での集中力が、第7戦をさらに魅力的にします。野球の醍醐味を存分に味わった試合です。皆さんも、最終戦を楽しみにしてください。次回のブログでお会いしましょう。