ふきんとうだより

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将棋界の一番長い日 2025/2/27 佐藤天彦九段と永瀬拓矢九段のプレーオフに

2025年2月27日に、静岡市浮月楼で開催された第83期A級順位戦最終局は、「将棋界の一番長い日」の名にふさわしい熱戦の連続でした。単独首位の佐藤天彦九段は、勝てば名人挑戦が決まる大一番で佐々木勇気八段に敗れ、挑戦者決定はプレーオフへ。一方、永瀬拓矢九段が直接対決で増田康宏八段を制し、佐藤九段と同率首位に並びました。藤井聡太名人への挑戦権を懸けたプレーオフは、3月4日に決定。将棋界に新たなドラマが刻まれました。
2年前、藤井聡太五冠(当時)がA級順位戦首位で迎えた最終局の様子はこちら

第83期A級順位戦最終局(2025年2月27日、浮月楼)のハイライト

永瀬拓矢九段 対 増田康宏八段

  • 結果: 永瀬九段の勝利 
  • 成績: 永瀬九段6勝3敗、増田八段5勝4敗 
  • エピソード: 永瀬九段は寿司、増田八段はうな重を注文し、対局前の食事も注目されました。終盤に増田八段の猛追を振り切り、永瀬九段がプレーオフ進出を決めました。 
  • コメント: 終局後、永瀬九段は毎日新聞の取材に対し、「プレーオフに進めたことは嬉しいが、まだ道半ば。佐藤九段との戦いに集中したい」と語りました(毎日新聞写真部X、2025年2月27日)。

佐藤天彦九段 対 佐々木勇気八段

  • 結果: 佐々木八段の勝利 
  • 成績: 佐藤九段6勝3敗、佐々木八段5勝4敗 
  • エピソード: 佐々木八段の「本まぐろ丼+うな重+国産牛フィレステーキ」の豪華な夕食がXで話題に。佐藤九段はうな重を注文し首位を守るべく奮闘しましたが、佐々木八段の鋭い攻めに敗れました。 
  • コメント: 佐藤九段は毎日新聞の取材で、「今日の対局に集中していたので、次もあるので一つ切り替えて臨まないとなと思います。プレーオフは初めてなので、どういう感じの心持ちになるかは分からないところではあるが、また近くにあると思うので切り替えて臨めればと思います」と述べています(毎日新聞・将棋X、2025年2月27日)。
佐々木勇気八段は、夕食に三種類頼んだようですが、量は少なめですね。その甲斐もあり快勝でした。

つまり、うな重を食べた人の中で勝ったのは、佐々木勇気八段だけだったということ。あっ、うな重が悪いわけではないですから。たまたまです。たまたま。

豊島将之九段 対 千田翔太八段

  • 結果: 豊島九段の勝利 
  • 成績: 両者4勝5敗 
  • エピソード: 豊島九段がA級残留を懸けた一局で勝利し、ファンの間で「執念の残留」と称賛されました。 
  • コメント: 報道機関からの直接引用は見られませんが、豊島九段の残留確定はXで大きく反響を呼びました。

渡辺明九段 対 菅井竜也八段

  • 結果: 渡辺九段の勝利 
  • 成績: 渡辺九段5勝4敗、菅井八段3勝6敗(菅井八段はB級1組降級確定) 
  • エピソード: 振り飛車の雄・菅井八段が渡辺九段の堅実な指し回しに敗れ、降級が決定。振り飛車党から惜しむ声が上がりました。 
  • コメント: 菅井八段の公式コメントは報道に未掲載ですが、渡辺九段の勝利がA級の厳しさを物語りました。

稲葉陽八段 対 中村太地八段

  • 結果: 稲葉八段の勝利 
  • 成績: 稲葉八段3勝6敗(降級確定)、中村八段4勝5敗 
  • エピソード: 降級が決まっていた稲葉八段が意地を見せ、中村八段に勝利。最後まで諦めない姿勢が光りました。 
  • コメント: 両者からの直接コメントは報道に未見ですが、稲葉八段の勝利は静かな話題に。この対局が最後まで続き、終局は23:50でした。

最終的な状況

プレーオフは3/4

2025年2月27日の浮月楼での対局は、佐藤天彦九段が佐々木勇気八段に敗れ、永瀬拓矢九段が増田康宏八段に勝利して追いつく劇的な展開で終了。挑戦者決定は3月4日のプレーオフに持ち越されました。菅井八段と稲葉八段の降級が決まり、豊島九段が執念で残留を果たしたことも大きな話題に。Xでは「#将棋界の一番長い日」のハッシュタグと共に熱い反応が飛び交い、将棋ファンの興奮が伝わってきます。プレーオフでの佐藤九段と永瀬九段の戦いが、今から待ち遠しいですね。