ふきんとうだより

ふきのとう、フォーク、宮沢賢治、石川優子についてつらつら語ります

MENU

梨の旬はもう来た?幸水と豊水の違いから見分け方まで市場のプロが徹底解説!【NHKラジオ・市場だより】

「秋の果物」はもう古い?梨の本当の旬、教えます

シャリっとした食感と、じゅわっと溢れ出すみずみずしい果汁。
夏の暑さを忘れさせてくれる果物「梨」は、多くの人にとって「秋の味覚」というイメージが強いのではないでしょうか。

おいしそうな幸水

「梨が出回り始めると、秋の訪れを感じる」
「梨の旬は10月くらいでしょう?」

そう思っているあなた、実は少しだけ損をしているかもしれません。

2025年7月28日に放送されたNHKラジオの人気コーナー「市場だより」で、東京太田市場のプロ・深澤幸司さんが語った内容によると、梨の本当の旬は私たちが思っているよりもずっと早く始まっているのです。

この記事では、ラジオで語られたプロの知識を基に、

  • 梨の本当の旬
  • 代表的な品種「幸水」と「豊水」の決定的な違い
  • スーパーで絶対に失敗しない美味しい梨の見分け方

まで、余すところなくご紹介します。
この記事を読めば、今年の梨選びがもっと楽しく、もっと美味しくなること間違いなしです!

ラジオ「市場だより」で知る、梨の旬と豆知識

今回参考にするのは、東京太田市場の青果卸売り「東京青果」の深澤幸司さんが、野村正育アナウンサーと福島佑理アナウンサーの質問に答える形で梨の魅力を語った「市場だより」のコーナーです。
市場の最前線にいるプロならではの情報が満載でした。

プロが断言!梨の旬は「夏から初秋」が正解

番組内で、野村アナがリスナーからの「もう梨?」という素朴な疑問を投げかけると、深澤さんは次のように解説してくれました。

深澤さん:そうですよね。秋の果物のイメージあるかもしれませんけども、7月下旬から露地栽培の梨が出回り始めて、8月から9月にかけてが旬の時期になります。

なんと、梨の旬は8月から9月
私たちが「秋本番」と感じる10月には、旬のピークを過ぎている品種も多いのです。

「みずみずしさを伴った甘さと、シャリシャリした食感が、暑い夏におすすめですね」という深澤さんの言葉通り、梨はまさに夏の終わりに楽しむべき最高の果物だったのですね。

意外と知らない梨の歴史は、なんと弥生時代から!

さらに驚くべきことに、梨の歴史は非常に古いことが語られました。

深澤さん:古くは弥生時代頃には食べられていたとされていて、人が暮らしていた遺跡から梨の種が出土しているそうですね。

弥生時代から日本人に親しまれてきた梨。
江戸時代にはすでに150種類もの品種が栽培されていたという記録もあるそうで、私たちの食文化に深く根付いていることがわかります。

梨の二大巨頭「幸水」と「豊水」の違いを徹底解剖

明治時代に入ると二十世紀梨「長十郎」といったおなじみの品種が登場し、戦後には現在の梨シーンを代表する二大巨頭が誕生しました。
それが幸水(こうすい)」豊水(ほうすい)」です。

この二つの品種、名前が似ているため市場では特別な呼び方で区別しているそうです。

深澤さん:幸水は幸せの水。豊水は豊かな水と書きます。幸水豊水で音が似ているので、ま、間違えないようにですね、市場では幸水「サチ」豊水「ユタカ」と言って区別しているんですね。

「サチ」と「ユタカ」、なんとも親しみやすくてほっこりする呼び名ですね。

ちなみに、サチ(幸水)は昭和34年(1959年)生まれユタカ(豊水)は昭和47年(1972年)生まれで、サチの方がお姉さんになります。

スーパーの店頭では、少し緑がかった色のものが「幸水」、やや赤みがかった色のものが「豊水」と見分けることができます。

幸水

豊水

 

では、味にはどのような違いがあるのでしょうか。深澤さんの解説は非常に明快でした。

幸水(サチ)と豊水(ユタカ)の味の違い

  • 幸水(サチ):
    甘みが強く、酸味は少ないのが特徴。シャキシャキした歯ごたえとジューシーな果汁で、子どもから大人までファンが多い不動の人気No.1品種です。
  • 豊水(ユタカ):
    幸水よりも程よい酸味があり、甘みと酸味のバランスが絶妙なのが魅力。果肉は幸水より少し柔らかめで、濃厚な味わいを楽しめます。

甘い梨が好きな方は「幸水」、甘さだけでなく果物らしい酸味も楽しみたい方は「豊水」を選ぶと良いでしょう。

この二大品種、スーパーに並ぶ時期も少し異なります。

品種 旬の時期
幸水(サチ) 8月上旬〜下旬頃
豊水(ユタカ) 8月下旬〜9月下旬頃

まずは「幸水」から梨シーズンが始まり、バトンタッチするように「豊水」が登場します。
この順番を覚えておけば、その時期に一番美味しい梨を選ぶことができますね。

2025年の梨の出来は?最新の生育状況

番組では、今年の梨の生育状況についても触れられていました。
2024年は記録的な猛暑で梨が高温障害に見舞われるというニュースがありましたが、今年はどうかというと…

深澤さん:今のところは生育は比較的に良好でして、ま、問題なく入荷し始めてましたけども、やっぱりここ最近雨が少なかったことで肥大が進まず、小玉傾向ですね。

2025年7月時点では生育は順調なものの、雨が少ない影響でやや小ぶりな梨が多い傾向にあるようです。
しかし、プロの目から見ても味に問題はないとのこと。今年も美味しい梨が期待できそうです。

プロが教える!本当に美味しい梨の見分け方と保存術

せっかく買うなら、一番美味しいものを選びたいですよね。
深澤さんが教えてくれた、スーパーで使えるプロの選び方と保存術をご紹介します。

失敗しない!美味しい梨を選ぶ3つのポイント

美味しい梨を見分けるポイントは、たったの3つです。

  1. 軸がしっかりしているか:
    軸が干からびておらず、みずみずしいものを選びましょう。
  2. ずっしりとした重量感:
    同じ大きさなら、持った時に重い方が果汁をたっぷり含んでいます。
  3. 皮にハリがあるか:
    皮がパンと張っていて、硬さがあるものが新鮮な証拠です。

この3点をチェックするだけで、ハズレを引く確率はぐっと減ります。

美味しさ長持ち!プロ推奨の正しい保存方法

梨の美味しさをキープする保存方法も、プロならではのコツがありました。

深澤さん:梨がね、たくさんある場合など、長く保存する際はキッチンペーパーにくるんでポリ袋に入れて野菜室で保存してください。幸水豊水、ともにま、5日から1週間ぐらいは持ちますね。

乾燥を防ぐことが、みずみずしさを保つ最大の秘訣です。
一つずつキッチンペーパーで包むひと手間が、美味しさを長持ちさせます。

最高の食べ方は「食べる直前に冷やす」のが鉄則

買った梨をすぐに冷蔵庫に入れていませんか?
実はそれ、梨の甘みを損なっているかもしれません。

深澤さん:冷やしすぎると甘みを感じにくくなりますので、食べる1、2時間前に冷蔵庫に入れて冷やして食べると良いと思います。

これがプロのテクニック!
食べる直前にさっと冷やすことで、梨本来の甘みを最大限に引き出すことができます。ぜひ試してみてください。

知っておきたい梨のトラブル「蜜症」とは?

時々、梨を切ると果肉の一部が半透明になっていることがあります。
これは「蜜症(みつしょう)」と呼ばれる生理障害です。

リンゴの蜜とは大違い!梨の「蜜症」の正体

リンゴの蜜は甘さの証として喜ばれますが、梨の蜜症は少し事情が異なります。

深澤さん:(蜜症になると)果肉が柔らかくなりやすいので、シャリシャリ感が損なわれたりしますけども、食べても害はないですね。

梨の場合、蜜症になると特有のシャリシャリ感が失われやすくなるため、品質が低下したと見なされることが多いのです。
食べても全く問題ありませんが、食感が変わってしまう点は覚えておきましょう。

「蜜症」の梨も捨てないで!美味しい活用レシピ

もし蜜症の梨にあたってしまっても、がっかりする必要はありません。
深澤さんは素晴らしい活用法を教えてくれました。

  • すりおろして焼肉やハンバーグのタレに:梨に含まれる酵素が肉を柔らかくしてくれます。
  • ミキサーにかけてジュースやスムージーに:食感が気にならず、自然な甘みを楽しめます。

ひと工夫で、最後まで美味しくいただくことができますね。

【2025年最新】お得に美味しい梨をゲット!通販・お取り寄せガイド

旬の梨をたくさん食べたい!そんな方には、ネット通販でのお取り寄せがおすすめです。

家庭用なら「訳あり品」が狙い目!賢い通販活用術

産地直送の通販サイトでは、形が少し不揃いだったり、皮に小さな傷があったりする「訳あり品」がお得な価格で販売されていることがあります。
味は贈答用と変わらないものがほとんどなので、ご家庭で楽しむ分にはコストパフォーマンスが最高です。

「梨 訳あり」「梨 家庭用」といったキーワードで検索してみましょう。


 

産地直送で新鮮!おすすめ梨のお取り寄せ

生産者さんから直接購入できるサイトや、JA(農協)が運営するサイトを利用すれば、スーパーに並ぶよりも新鮮で美味しい梨が手に入ることがあります。
番組で紹介された栃木、茨城、千葉といった産地の梨を探してみるのも楽しいでしょう。
レビューを参考に、お気に入りの農家さんを見つけてみてはいかがでしょうか。

まとめ:プロの知識で、今年の梨を最高に楽しもう!

今回は、ラジオ「市場だより」で語られた市場のプロの知識を基に、梨の本当の旬から美味しい見分け方まで、詳しくご紹介しました。

この記事のポイント

  • 梨の旬は8月~9月。夏から楽しむのが正解!
  • 幸水」は甘みが強く、「豊水」は甘みと酸味のバランスが魅力。
  • 美味しい梨は「軸がしっかり」「ずっしり重い」「皮にハリがある」ものを選ぶ。
  • 食べる1~2時間前に冷やすと、甘みが最大限に引き出される。

今まで何気なく選んでいた梨も、少し知識が増えるだけで、見え方が変わってきませんか?
まるで信頼できる八百屋さんと話しながら買い物をするように、自信を持って梨を選べるようになるはずです。

ぜひ今年の夏は、プロ直伝の技を活かして、最高に美味しい梨を心ゆくまで堪能してくださいね。