一日目 角換わりではなく雁木対左美濃急戦に
第四局二日目
渡辺名人の攻め、藤井竜王の受け
封じ手は大方の予想通り、☗7七桂。単に受けるだけの手ではなく、かわしながら相手の攻めを細くする手順を藤井竜王は選びました。この後、名人の攻め、竜王の受けという流れになりましたが、藤井竜王は受けながらも、歩や角を巧みに使って後手玉を狙います。
昼食
渡辺明名人は「すき焼き」、藤井聡太王将は「鯛茶漬け」でした。解説者が藤井竜王の鯛茶漬けについて「軽く済ませるように感じますが、他にもいろいろ付いてますからね」と説明していたのが、何かおかしかったです。写真で見る限りでは、あっさり少な目かなと感じます。
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— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 22, 2023
終盤
まだ後手玉は詰みの段階にはなっていなかったものの、勝算無しとみて渡辺名人が投了しました。夕食休憩前69手まででした。
終局後のコメント
藤井竜王
6六角と打って、攻めを受けとめられるかなと思いました。第五局はまたすぐにあるので、スコアのことは意識せず、いい状態に臨めれば。次の対局の前に叡王戦があるので、良い状態を維持できればと思います。
渡辺名人
(序盤について) 決め打ちできたわけではない。攻め方がおかしかった。攻め手順がおかしかった。8八歩とか。思ったよりいい手がなかった。どんどん悪い方に行ってしまったかな。2日目の昼休の時点で、あまり良くなかった。もうちょっといい将棋を指さないないといけない。
村)名人戦第4局、勝った藤井竜王は「▲6六角と打って、攻めを受け止められるかなと思った。第5局はまたすぐにあるので、スコアのことは意識せず、いい状態で臨めれば」、敗れた渡辺名人は「攻めの手順がおかしかった。もうちょっといい将棋を指さなければいけない」と話しました。 pic.twitter.com/TntNggng4g
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 22, 2023
今後の予定
いよいよ藤井聡太竜王が名人位まであと1勝となりました。第五局は5/31(火),6/1(水)長野県緑霞山宿・藤井荘。「藤井荘」という山荘でしょうか。名前からして何やら藤井竜王への声援のように感じますね。