ふきんとうだより

フォーク、藤井聡太、宮沢賢治、佐々木朗希、石川優子についてつらつら語ります

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なぎら健壱さんが名曲遺産でフォークを語る⑤

なぎら健壱さんがNHK-R1の名曲遺産でフォークについてたっぷり語ってくれました。
今回はその5回目、最終回です。前回は、「フォークソングの夕べ」に出かけて、カレッジフォークからプロテストソングに転向したという話でした。

 

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さて、今回はその中でも「五つの赤い風船」と「加川良」が取り上げられます。
以下、なぎら健壱さんの語りのまとめです。

オートハープ

(フォークソングの夕べの出演者たちは)フォークの時代にとっては、もう欠かせない人たちです。大変な人たちですけどね。それでええ、私はそちらのほう(プロテストソングということ)に行ってしまうんです。先ほど、オートハープという話が出ましたけども、五つの赤い風船はいろいろな楽器をこなしてたんですよ。このグループはビブラフォンを持ってきたり、ギターは上手いしで、オートハープも弾きますね。そのオートハープのメロディ。この世の中で、こんな綺麗な曲があるかなと私、当時思いました。のちに教科書にも載るようになりますね。聴いてみましょうかね?五つの赤い風船で「遠い世界に」


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本当にきれいですね。(オートハープというのは)手で抱えられるぐらいの大きさなんですけれども、ピアノみたいに全部弦が貼ってあるんですよ。(そして、コードの書かれたバーがあります)Cというバーを押しますと、Cのドミソ以外は全部ミュートされるんです。だからCの音がざんと出るんですね。そういう楽器なんですね。簡単なんですけども非常に狂いやすいんです。それだけいっぱい弦が貼ってありますからね。

URCレコード

先ほど、高田渡さんの曲はレコードが違うと言いましたけれども、ここでURCというレコード会社ができます。アングラレコードクラブ。これはいわゆる過激な詞とかそう言うのを歌っている方々。普通のレコード会社から出してくれないんですよ。これはちょっと発売的によくないとかね。うん、出したとしても、今度はマスコミがですね。放送にふさわしくないとか言って止めちゃうんですね。よく放送禁止って言葉がありますけど、放送禁止って言葉は実はないんですね。放送上不適切であるというだけで。適当なわけです。それで自分たちでレコード会社を作ろうと言った。今で言うインディです。それがURC。だから一般のお店で売れないんです。そういう協会に入ってませんし、レコード倫理規定委員会にも入ってませんからね。それで通販で出したんです。それで、片面が高田渡さん、片面が五つの赤い風船というものの音源を聴きたかったんですけども、その二枚あとの音源をかけてしまいました。ここにはそうそうたるメンバーが揃います。ええ、六文銭小室等さんですね。中川五郎さん、そして早川義夫さん、ジャックスというグループにおりました。遠藤賢司さん、ハッピーエンド、三上寛友部正人なぎら健壱とか、そういう割合どっちかっていうと硬派と言われた人間たちが集まってですね。みんなちょっと放送上、発売上、ふさわしくないような歌をよく歌ってました。

加川良 教訓Ⅰ

その中で、今日は加川良さんの曲を聴いてみたいと思います。これはちょっと前に話題になりましたけどもですね、聴いてみてください。「教訓Ⅰ」


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加川良さんの教訓Ⅰ。反戦と強い言葉じゃないですけど、命の大切さがジワーっときますね。つい最近、女優の杏さんがSNSでカバーされて、杏さんの歌声も綺麗ですね。


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私はあのこちらの印象が強かったんです。こちらが本物でオリジナルですね。はい、あっという間に名曲遺産。お伝えしてきましたけれども、いかがでしたか?今日はちょっと当たり前の曲をかけてしまいましたけど、機会がありましたら、この人はこんな歌も歌ってるんだっていうのをぜひ聴いて頂きたいですね。ありがとうございました。

 

ふきのとうのコメント

最後は放送時間のせいでしょうか。だいぶ駆け足になっていましたね。加川良さんは、松山千春が影響を受けた歌手としてよく話している方ですね。