ふきんとうだより

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なぎら健壱さんが名曲遺産でフォークを語る③

4/13になぎら健壱さんがNHKラジオR1にゲスト出演。
「フォークとはなんぞや」をたっぷり話されました。

これまでの内容

前回までの内容は、
アメリカのカレッジフォークが日本に入って来ました。それに影響されて人気を博した音楽を批判した高石ともやの登場。

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高石ともやの「受験生ブルース」と岡林信康の「山谷ブルース」に代表されるメッセージフォークの登場

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そして、三回目の今回は、ギターの奏法、フォークと歌謡曲の違いと話題が転換します。


アコースティックギターの奏法

岡林信康の「山谷ブルース」『今日の仕事はつらかった』から入りますけど、やっぱり当時その曲に共感する人たちがすごく多かったっていうことでしょうね。だけども、こういう歌を歌う人がいなかったですね。舞台が山谷であるということもだし、今日の仕事はつらかったなんて、歌謡曲にはまず無いしですよね。それから何と言いましょうかね。『あとは焼酎を呷るだけ』そんな歌詞もないですよ。当時、そういうものが共感を得たんでしょうけどね。このギターの弾き方ですけれども、非常に流行った弾き方アルペジオですね。『今日の仕事はつらかった』という言い方ですね。強く弾くんです。ハンマリングという弾き方。これは非常に流行りましたね。当時は、これを弾ける弾けないで大違いになりますね。他に流行った奏法はカーターファミリー・ピッキング。親指で低音を弾いて、人差し指でコードを鳴らすという。それから、スリーフィンガー・ピッキングという奏法、この三つができれば、まずギター弾けるぞと言われたもんです。

わたくしふきんとうも、昔フォークギターをよく弾きました。コードストロークアルペジオ、スリーフィンガーはできないと、話にならないという感じですね。ちなみに、松山千春はスリーフィンガーをツーフィンガーでやってしまうというプロとしては稀有な存在です。

なぎらさんの声

澤田アナ ここでメッセージをご紹介します。広島県60代の「猫の名は、はなちゃんさん」から。「中学生の頃から、なぎらさんの曲を聴いていて、コミカルだったり、人生の事を考えさせられたり、曲の内容に気を取られていましたが、今日久しぶりに聴いていて、なぎらさんの声がいいことに初めて気づきました。」 本当、目の前で先ほど歌ってくださって、音源でも聴いてましたけれども、生の歌声すごく素敵です。
なぎら どちらかと言うとね、喋る声と私違うんですよね。
澤田アナ 意識して変えていらっしゃるんですか?
なぎら 違います。いや、なんだろうなあ。自分でも、あれ、違うなと思いますもんね。最初の頃は全然ダメでしたけどね。喉で歌ってましたから。アルバムの三枚目ぐらいから変わりました。やっぱりお腹から出すようになったんじゃないですかね。
澤田アナ そんな話も、先ほどギター講座もしていただきながら進んでいますが、ここまでに、高石友也さんの「受験生ブルース」と岡林信康さんの「山谷ブルース」をご紹介いただきました。
 

フォークは自分で作って自分で歌う

なぎら 本来でしたら、高石さんも岡林さんもちょっと違った曲をかけたいんですけれども、まあこのぐらいの曲だったら有名だし、懐かしいなあという人もおると思うし、講座にはこういう歌かなと思ってね。ええ、講座やってるわけじゃないんですけども、他にももっと辛辣な歌がたくさんあるんですよ。それをプロテストソングって言います。社会抗議歌って言いますね。あるいはそのニュースなんかを歌にするということがありまして。そういう。歌をよく知ってる?それで今までと違うのは、自作自演なんですね。だからそこがいわゆる謡曲なんかとは大きく違う。つまり、若者たちが自分たちのフォークソングが歌うようになるわけですよ。だから、同じ同世代の人たちが共感を始めるわけです。例えば、恋愛にしても、今までの歌謡曲の恋愛とはちょっと違った形で来ますね。そして私は、1969年の3月に「フォークソングの夕べ」と言うコンサートを聴きに行きます。そこに高石ともやさんだけじゃなくて、ゲストに岡林信康さんがいたんですよ。やっぱり驚きましたね。切りつけてくるんですよ。そして、もう一人貧相な人でぼそぼそと語るんですよ。まだ高校生だったんですよ。とても高校生には見えないなと思いながら歌を聴いておりまして、「自衛隊に入ろう」なんて言う曲を歌ってました。実は「自衛隊に入ろう」っていうのはちょっと皮肉っぽく言ってたんですね。ですから、最初は自衛隊が広報のためにほしいって言ったのが、その日のうちに要らないって言い始めたんです。それが高田渡さんという方でね。先ほど六角さんの口からもその名前が出ましたけどもですねえ。変な歌を歌ってますね。うん、変な歌といっていいのかな。変な歌でしょうね。まあ聴いてみてください。高田渡「しらみの旅」
 

 
あのシラミが主人公です。あの、今日かけようと思った(テイク)とは違うのがかかってしまいました。これは71年のレコードだと思います。ハッピーエンドがバックやってますね。これじゃない方をかけたかったんです。
なぎらさんの話、まだ続きます。