これまでのシリーズを振り返る
「ホリエモンはフジテレビ社長になれるのか」シリーズは、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)とアクティビスト投資家たちの対決に、堀江貴文氏(ホリエモン)がどう絡むかを追う大人気企画です。過去3回の記事をサクッと振り返ります!
- ホリエモンはフジテレビ社長になれるのか①
2005年のライブドアによるニッポン放送買収騒動を振り返り、ホリエモンがFMHに再び挑む可能性を分析。株価急騰の背景も探りました。 - ホリエモン、北尾氏、ダルトン、村上ファンドが動く!ホリエモンはフジテレビ社長になれるのか②
ダルトン・インベストメンツの取締役12人提案と、村上ファンド系の動きを紹介。ホリエモンがダルトンと接触した噂に迫りました。 - ホリエモンはフジテレビ社長になれるのか③:北尾吉孝氏の会見を受けて
SBI北尾氏の「2005年は誤り」発言とホリエモンとの和解を解説。ダルトン案の詳細とFMHの反発を整理しました。
今回は、2025年5月16日のFMHの新人事案発表を軸に、ダルトンとの対立の背景と今後の見通しを掘り下げます。そして、ホリエモンの影がチラリと見えるかも? さあ、どんな展開が待っているでしょうか!
FMHの新人事案:ダルトンに真っ向勝負!
2025年5月16日、FMHは6月の定時株主総会に向けた新たな取締役候補を発表しました。目玉は、元ファミリーマート社長の澤田貴司氏を含む4人の新候補。澤田氏はコンビニ業界での実績豊富な経営者で、FMHのメディア事業に新たな風を吹き込む期待が寄せられます。他にも、社内外からバランスよく選ばれた候補たちが名を連ね、FMHの「本気度」がうかがえます。
しかし、注目すべきはFMHの姿勢です。米投資ファンド・ダルトン・インベストメンツが提案した取締役12人全員の選任に、FMHは「ノー」を突きつけました。公式コメントでは、「ダルトン案は株主価値の向上に資さない」とバッサリ。まるで、挑戦者をリングの外に弾き返すプロレスラーのような強気さです。FMHはダルトンとの対話を試みたものの、「我々の案がベスト」と自信満々。株主総会は、まさにガチンコバトルの舞台となりそうです!
FMHの姿勢の背景:なぜダルトン案を拒む?
FMHがダルトン案を拒否する理由は、大きく3つあります。
- ガバナンスへの自信
FMHは近年、日枝久氏の長期体制を終え、ガバナンス改革を進めてきました。現経営陣は「自分たちで変革は十分」と考え、ダルトンの「経営陣総入れ替え」案を過激とみなしています。まるで、「うちの料理は十分美味しいよ!」とシェフが胸を張るような雰囲気ですね。 - 提案内容への疑問
ダルトン案には、SBIの北尾吉孝氏やSTARTO ENTERTAINMENTの福田淳CEOらが含まれますが、FMHは「メディア事業にどう貢献するの?」と首をかしげます。特に、芸能事務所トップの起用や、放送法の制約(外国人取締役の制限)で候補修正を余儀なくされた点も、「準備不足」と批判しています。 - 安定株主の支持
FMHは系列企業や金融機関など、安定株主の支持を背景に強気です。ダルトンの7%超の保有株は脅威ですが、FMHは「株主全体の利益」を盾に、ダルトンの影響力を抑え込もうとしています。まるで、ホームグラウンドで戦う地元チームの余裕ですね。
この姿勢からは、FMHがダルトンを「外部の干渉者」とみなし、自社のコントロールを死守する覚悟が見えます。でも、ダルトンも黙ってはいません。7%超の株を握るアクティビストとして、ガバナンス改革や不動産事業の分離を強く求め、株主総会での「代理戦争」を準備中です。
今後の見通し:株主総会は大荒れ必至?
6月の株主総会は、FMHとダルトンの対立のクライマックスです。現時点での見通しを整理してみましょう。
- FMHの優位性
FMHは安定株主の支持と、澤田氏ら魅力的な新候補で、株主の信頼を確保する可能性が高いです。ダルトン案の「非現実性」を強調し、既存株主の票を固める戦略が功を奏するかもしれません。まるで、ホームで声援を受けるボクサーのような有利さです。 - ダルトンの巻き返し
ダルトンは、村上ファンド系(11%超の保有)など他のアクティビストと連携し、株主へのアピールを強化するでしょう。北尾氏の知名度や、メディア事業の再活性化ビジョンで、個人投資家や機関投資家の支持を集める可能性も。放送法の制約をクリアした新候補の追加も、注目ポイントです。 - 株主総会の混乱リスク
2005年の株主総会は、ライブドアとの対立で10時間超の激論に。今回も、ダルトンや他の株主の反対で、長時間化するリスクがあります。FMHの視聴率低迷やスポンサー離れをめぐる議論が白熱すれば、経営陣への批判が高まるかも?
ここで、ちょっとだけホリエモンの話。堀江貴文氏はFMH株を取得し、株主総会での発言権を握っています。ダルトンとの接触や、SNSでの発信力から、彼が「漁夫の利」を得る可能性は、ゼロじゃないんです。FMHとダルトンがバチバチやり合う中、ホリエモンが「実は俺の案が一番!」と飛び出してきたら…なんて、ワクワクしますよね! ただ、現時点では彼の保有株は少なく、主役になるのは難しそう。でも、ホリエモンなら何か仕掛けてきそうな期待感は、ちょっと残しておきましょう!
まとめ:FMHの逆襲か、ダルトンの奇襲か?
FMHの新人事案とダルトンへの強気な姿勢は、6月の株主総会が大荒れの予感を漂わせます。澤田氏ら新候補を擁するFMHが守りを固めるのか、ダルトンが株主の支持を集めて逆転を狙うのか。そこに、ホリエモンがどんなスパイスを振りまくのか、チラリと期待しながら見守りましょう!
次回は、株主総会直前の最新動向や、ホリエモンの新たな発言をキャッチアップ。シリーズはまだまだ続きます! ユーモアとドキドキをたっぷりお届けするので、お楽しみに!