NHK-R1(ラジオ第一)の木曜日・午前中のパーソナリティは六角精児さん。
数々の埋もれた名曲を紹介する「名曲遺産」の鉄道ソング集の中でふきのとうを紹介してくれました。六角さんの語りはこんな感じです。
【読みやすくするために、少し余分な語を省略しています】
ふきのとうの紹介
六角さん、まずふきのとうってどんなグループなのか簡単に紹介してくれました。
『ふきのとうの「夜」という曲ですね。ふきのとう、皆さんご存知の方も多いと思います。山木康世さんと細坪基佳さんによって結成されたフォーク・ニューミュージックのデュオですね。共に北海道出身の方ですね。このデュオは「風来坊」っていう結構有名な曲があるんです。あと「思い出通り雨」とかあったりするんですけれども、もう解散してですね、1992年に。北海道の最後のコンサートで18年に渡る活動に終止符を打ったと。で、なんかそれ以来再結成は一度もしていないということなんですけど、《吾妻アナ―ソロで活動されているようですね。》 そうですね。』
山木康世 1950年10月22日(72歳)
細坪基佳 1952年10月26日(70歳)
「夜」
きょう取り上げられたのは「夜」という曲。
アルバム「風来坊」(1977)に収録されています。もう45年も前になるんですね。
こんな歌詞です。
ひとつの小さな人生が
夜汽車に揺られ ほおづえついて
通り過ぎていく 駅ごとに
いくつかの夢と悲しみ 残して
座席に思い出置いたまま
あの人は雨の中 降りて行った
だれが忘れたのか ウヰスキーひとつ
夜汽車に揺られて
たしかに、鉄道ソングではありますが、夜汽車に揺られながら旅をすることと人生をだぶらせている、なかなか考えさせる歌なんですよ。六角さんはふきのとうの曲の中で「風来坊」と「思い出通り雨」の名をあげています。おそらく、最もよく知られているのは、デビュー曲の「白い冬」じゃないかな。毎年12月になると冬の到来を知らせる曲としてよく取り上げられますもんね。この曲はオリコンチャートで14位を記録しています。
解散後
1992年に解散。その後、それぞれソロで活動していますが、再結成はおろか、共演などもしていません。山木さんは以前、「もうこれで最後というときにはやります」と言ってましたが、まだその時ではないようです。ぜひ、二人が元気なうちにあのハーモニーを聴かせてほしいものです。このあと、六角さんはふきのとうの音楽に取り組む誠実さについて語ります。(つづく)