藤井七冠が後手番で勝利
藤井聡太七冠が戸辺誠七段を82手で下し、叡王戦本戦トーナメント準々決勝を制しました。藤井は後手番で勝利を収め、ベスト4進出。これにより、伊藤匠叡王への挑戦権獲得まであと2勝としました。対局は午前10時に開始し、終局は午後4時42分。藤井は持ち時間6分を残しての勝利でした。
叡王戦本戦2回戦で藤井聡太竜王が戸辺誠七段に勝利して準決勝へ駒を進めました。伊藤匠叡王への挑戦まで、あと2勝です。2度目の「八冠」に向け、藤井竜王は前進しています。「藤井聡太」のニュースは読売新聞オンラインでご覧下さい↓https://t.co/d3jVVvtgcd pic.twitter.com/ppINluU0nx
— 読売竜王戦【公式】 (@yomiuri_ryuo) February 12, 2025
戦型と経過
戦型は戸辺の先手中飛車に対し、藤井は居飛車で対応。振り駒の結果、戸辺が先手を引き、得意の振り飛車を選択しました。序盤から戸辺の研究手が注目されましたが、藤井は冷静に対応。中盤で形勢がやや傾きかけたものの、藤井の角の活用が光り、終盤には見事な11手詰めで決着。藤井の評価値が終始優位を示す「藤井曲線」が今回も顕著でした。
食事内容
藤井は昼食に豚しゃぶ弁当(梅じそ)を選択。対する戸辺は「大盤 勝つカレー」。カツと勝つをかけたメニューです。
局後の両者の感想
藤井は終局後、「まだ挑戦を意識する段階ではない。次の1局に集中したい」と落ち着いた様子で語りました。一方、戸辺は「研究手に対応された。藤井七冠の終盤の精度が高かった」と振り返り、敗因を分析。両者ともに次の対局を見据えたコメントを残しました。
今後の叡王戦の展望
藤井の準決勝の相手は、糸谷哲郎八段と鈴木大介九段の勝者。藤井は現在七冠を保持しており、叡王戦での勝利は八冠復帰への必須条件です。伊藤匠叡王とのリターンマッチが実現すれば、昨年2勝3敗で失ったタイトルの奪還がかかります。藤井の勢いと安定感からすれば、挑戦権獲得の可能性は高いでしょう。トーナメントの別のブロックから上がって来そうな棋士は、永瀬拓矢九段と斎藤慎太郎八段。どちらが来ても一発勝負なら油断は出来ません。
第10期 叡王戦 本戦トーナメント 藤井聡太竜王・名人 対 戸辺誠七段! ✌😊
— tomoakisugiyama (@tomozillad39894) February 12, 2025
見る鹿ないミン! 😊👍#将棋 #第10期 #叡王戦 #本戦トーナメント #藤井聡太 #戸辺誠 #shizuoka pic.twitter.com/ujZSYHz46Q