ふきんとうだより

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第96期棋聖戦ー藤井聡太棋聖対杉本和陽六段 杉本六段大健闘も及ばず

ヒューリック杯第96期棋聖戦第1局の結果

2025年6月3日、栃木県日光市日光金谷ホテルで開催されたヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負の第1局は、藤井聡太棋聖(22)が杉本和陽六段(33)を破り、先勝しました。対局は144手で終局し、藤井棋聖が6連覇に向けて好スタートを切りました。終局時刻は19時15分で、両対局者は大盤解説会場にも登壇し、ファンに次局への意気込みを語りました。

戦型:三間飛車居飛車穴熊の激闘

本局の戦型は、先手・杉本六段が得意の三間飛車を採用し、後手・藤井棋聖居飛車穴熊で迎え撃つ形となりました。杉本六段は序盤から積極的に仕掛け、一時「千日手か」との声が上がるほどの拮抗した展開に。53手目▲5四歩では藤井棋聖が23分考慮するなど、緊迫した局面が続きました。杉本六段の研究の深さが光り、終盤まで互角の戦いを維持しましたが、藤井棋聖の冷静な受けと寄せの精度が勝負を決めました。

対局者の食事内容:地元の味を堪能

対局中の食事も注目を集めました。昼食では、藤井棋聖が「金谷ホテル特製百年ライスカレー 海老フライ添え」と「ウーロン茶」を選択。対する杉本六段は「とちぎ霧降高原牛 ロース肉と季節野菜のステーキ丼」と「金谷リンゴジュース」を注文しました。地元の食材を活かしたメニューが、対局の合間の癒しとなりました。

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終局後のインタビュー:両者の思い

終局後、藤井棋聖は「具体的な構想が分からず手探りだった」と振り返り、杉本六段の研究の深さに敬意を表しました。一方、杉本六段は「互角を維持できたが、最後の寄せで差がついた」と悔しさをにじませつつ、「次局ではさらに挑戦したい」と意気込みを語りました。大盤解説会場では、両者ともにファンへの感謝を述べ、次局への決意を新たにしました。杉本六段の健闘を称える声がX上でも多く見られ、対局の熱さが伝わります。

第二局の見どころ:再びの激戦に期待

第2局は2025年6月18日、兵庫県洲本市ホテルニューアワジで開催されます。杉本六段が後手番となり、どのような戦型を選ぶかが注目です。三間飛車を再び採用するか、別の作戦で藤井棋聖に挑むのか、研究の深さが鍵となります。藤井棋聖は先手番での振り飛車破りの精度をさらに磨き、連勝を目指します。Xでは「ジャイアント・キリングの可能性も感じる」との声もあり、杉本六段の巻き返しに期待が高まります。第1局の熱戦を受け、ファンの注目はさらに増すでしょう。(https://shogi-sanpo.com/fujiisouta/)

最近の関連情報:賞金アップと棋戦序列の変更

2025年度の棋聖戦では、優勝賞金が4000万円に増額され、新たに優勝特別賞1000万円が設けられました。これに伴い、棋戦序列が8位から6位に上昇。ヒューリック杯棋聖戦の価値がさらに高まり、対局者のモチベーションも上がっています。この変更は、将棋界全体の活性化にも繋がりそうです。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E7%25AC%25AC96%25E6%259C%259F%25E6%25A3%258B%25E8%2581%2596%25E6%2588%25A6_%28%25E5%25B0%2586%25E6%25A3%258B%29)

まとめ:将棋界の未来を予感させる一局

第96期棋聖戦第1局は、藤井聡太棋聖の勝利で幕を閉じましたが、杉本和陽六段の振り飛車党としての健闘が光る一局でした。地元の味を楽しみながら、両者が繰り広げた緻密な駆け引きは、将棋ファンを魅了しました。第2局では、杉本六段のさらなる挑戦と藤井棋聖の防衛戦に注目です。次局も見逃せない戦いとなるでしょう。引き続き、棋聖戦の展開を追いかけ、将棋の奥深さを楽しみましょう!