ふきんとうだより

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王将戦第3局 【第75期】永瀬拓矢九段が91手で藤井聡太王将に完勝

ALSOK杯第75期王将戦七番勝負は、藤井聡太王将(23・竜王・名人・王位・棋聖棋王・王将の6冠保持者)と永瀬拓矢九段(33)の激しい戦いが続いています。第3局が2026年2月3日と4日の2日間、東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で行われました。

結果は永瀬九段(先手)の91手勝ち。シリーズ成績は永瀬九段が2勝1敗と初めてリードを奪いました。藤井王将にとっては5連覇への道のりが厳しくなった一局となりましたが、両者の集中力と研究の深さが光る内容でした。

七番勝負のここまでの流れ

第1局(1月11・12日・静岡県掛川市)は永瀬九段が先手番で勝利し、幸先の良いスタートを切りました。
第2局(1月24・25日・京都市伏見区)では藤井王将が巻き返し、1勝1敗のタイに戻しています。
迎えた第3局は、永瀬九段の2度目の先手番。勝負所となるこの一戦で、永瀬九段が見事な指し回しを見せました。

本局の戦いぶりと封じ手

藤井王将は後手番で2手目に角道を開ける工夫を採用し、角換わりを避けて雁木模様に誘導。4段目に金を進める積極策で新味を見せました。しかし永瀬九段はこれを十分に研究済みと見て、力強い応手で中盤から主導権を握ります。

1日目の封じ手は55手目▲3八飛。解説陣が「攻め合いを示唆する積極手」と驚いた一着でした。2日目再開後、永瀬九段は冷静に攻めを続け、91手で藤井王将が投了。多くの解説者が「パーフェクトな内容」と絶賛する完璧な勝利でした。

一日目と二日目の昼食

タイトル戦の昼食(勝負めし)はファンの大きな楽しみの一つです。
1日目(2月3日)
・藤井王将:梅山豚炭火焼カツ(白ご飯・味噌汁・香の物)+ほうじ茶
・永瀬九段:海鮮重(出汁巻き・お吸い物・香の物)+立川苺のショートケーキプリンアラモードハーブティー+コーヒー

 

2日目(2月4日)
両者とも同じメニューを注文した点が話題になりました。
・藤井王将・永瀬九段共通:「MugiとButaヌードルス 中華そば白」(自家製麺・チャーシュー丼・手羽唐揚げ)
・藤井王将:和紅茶
・永瀬九段:立川苺のショートケーキプリンアラモードハーブティー+コーヒー+アイスウーロン茶

特に2日目の共通中華そば白は、両者が同じ味を選んだことで「集中力の高さ」が感じられます。永瀬九段のデザート好きも相変わらずで、苺スイーツを2日連続で楽しむ姿が印象的でした。

永瀬九段の勝因

永瀬九段は藤井王将の新工夫に対して完璧に対応。序盤からテンポ良く指し、封じ手での積極策が功を奏しました。持ち時間も有利に残し、終始主導権を握り続けました。研究の深さと集中力が光った一局です。

藤井王将の課題

藤井王将は中盤の形勢判断にやや甘さが見られ、劣勢を意識するしぐさ(首を垂れる、腕組みして天井を見るなど)が目立ちました。持ち時間の消費も多く、終盤で十分な反撃ができなかった点が悔やまれます。

局後のコメント

永瀬九段:「激しくなる将棋でした。途中までは予定通りでしたが難しい局面も多かった。次は後手番なのでしっかり準備したいです。」
藤井王将:「最初の形勢判断に甘さがあり、チャンスの少ない展開になってしまいました。内容を良くしていきたいです。」

第四局の日程と見どころ・最新情報

第4局は2月17・18日和歌山県和歌山市和歌山城ホール」で行われます(藤井王将の先手番)。
現在シリーズは永瀬九段の2勝1敗。藤井王将が巻き返せるか、永瀬九段がリードを広げるかが注目されています。

まとめ

第3局は永瀬九段の研究力と集中力が勝った一戦でした。昼食の話題も含め、タイトル戦ならではの人間味あふれるエピソードがファンに親しまれています。
藤井王将の底力でどう巻き返すのか。次戦も目が離せません。将棋ファンの皆さんも、ぜひ最新の対局をお楽しみください。