ふきんとうだより

ふきのとう、フォーク、宮沢賢治、石川優子についてつらつら語ります

MENU

王座戦第3局 伊藤叡王が藤井聡太王座に勝ってタイトル奪取に王手!

将棋界の頂点を巡る激闘が、昨日も繰り広げられました。藤井聡太王座と伊藤匠叡王の同学年対決。第73期王座戦五番勝負の第3局は、名古屋の地で迎えた正念場です。互いに1勝1敗のタイから、どちらが先に王手をかけられるか。結果は、伊藤叡王の勝利。藤井王座を終盤で突き放す鮮やかな一手が、将棋ファンに深い余韻を残しました。この記事では、対局の結果から経過、見どころ、さらには対局者の昼食や加藤一二三九段の鋭い評論までを詳しく振り返ります。きっと、あなたの将棋観が少し広がるはずです。

第3局の結果:伊藤叡王が藤井王座を下し、奪取に王手

2025年9月30日、愛知県名古屋市名古屋マリオットアソシアホテルで、第73期王座戦五番勝負第3局が開催されました。先手番の伊藤匠叡王(22)と後手番の藤井聡太王座(23)の対局は、午前9時に開始。持ち時間は各5時間です。

中盤まで拮抗した展開が続きましたが、終盤の攻防で伊藤叡王が優位に立ち、103手目で藤井王座の投了。これにより、対戦成績は伊藤叡王の2勝1敗。伊藤叡王は初の王座タイトル、そして叡王に続く2冠達成に、あと1勝と迫りました。一方、藤井王座は連敗となり、カド番(あと一敗でタイトル失冠に追い込まれた状況)になりました。

感想戦では、伊藤叡王が「会心の差し回しでした」と笑顔で語り、藤井王座も「反省点を踏まえ、次に頑張りたい」と前向きなコメントを残しました。この勝利は、伊藤叡王にとってタイトル戦での大きな一歩。藤井王座にとっては、地元開催のプレッシャーもあった中での厳しい結果となりました。

戦型は相掛かり 伊藤叡王の新趣向が光る

この一局の戦型は、相掛かり。両者とも得意とする変則的な序盤で、序盤から緊張感あふれる展開となりました。相掛かりは、飛車を早々に成り込む積極的な戦い方が特徴で、藤井王座と伊藤叡王の過去の対局でも登場したことのある戦型です。

特に注目されたのは、伊藤叡王の新趣向。従来の相掛かりの定跡を外れた手で、藤井王座の陣形を揺さぶりました。例えば、中盤の飛車先の歩交換から、伊藤叡王は桂馬の活用を狙った積極策を展開。藤井王座はこれに対し、堅実な守備で応じましたが、徐々に伊藤側の攻めが優勢に傾いていきました。

将棋解説者の声からも、「伊藤叡王の指し回しに進化を感じる」という意見が相次ぎました。X(旧Twitter)上でも、「伊藤さんの新手が鮮やか」「相掛かりでここまで攻め込むとは」との投稿が目立ちました。この新趣向は、伊藤叡王が事前の研究で磨きをかけたもので、タイトル戦の醍醐味である「未知の戦い」を体現した形です。

  • 序盤の見どころ:伊藤叡王の飛車成りから、藤井王座の角交換。互いに譲らない心理戦。
  • 中盤の見どころ:伊藤側の桂跳ねが効き、藤井陣の隙を突く。

こうした流れは、ハイライト動画でも確認でき、互角の均衡がいつ崩れるかハラハラする内容でした。


www.youtube.com

終盤のミスで藤井王座が苦しむ 加藤一二三九段の「ひふみんEYE」評論より

中盤まで形勢は互角でしたが、終盤に入り、藤井王座にミスが生じました。100手目頃、藤井王座は角を打ち込んで王手をかけましたが、103手目で伊藤叡王の詰み手筋に遭い、投了。

このミスの背景には、藤井王座の長考がありました。持ち時間の多くを終盤に使い、頭を抱える姿が中継で映し出されました。Xの投稿でも、「藤井さんの終盤が苦しそう」「最近の連戦で疲れが出たか」との声が上がっています。

一方で、伊藤叡王の終盤力は抜群。7五の金捨てという妙手で、藤井陣を崩壊させました。この手は、ベテラン棋士の創造的な攻めを彷彿とさせるもので、伊藤叡王が研究を重ねた成果と言えそうです。

さらに、日刊スポーツの連載「ひふみんEYE」でおなじみの加藤一二三九段は、この対局を鋭く評しています。加藤九段のコメントを引用すると、「藤井王座は伊藤叡王に少し苦手意識があるんですかねぇ。伊藤叡王が5筋から4、3、2筋へと銀を繰り替えて1筋の歩突きを想定しなかったということは、不意を突かれたということです。連敗でカド番に追い込まれました」との指摘です。加藤九段の「ひふみんEYE」は、新聞紙上で対局を独自の視点で振り返る評論で、長年将棋ファンを魅了してきました。このコメントは、藤井王座の心理的な側面を鋭く突き、伊藤叡王の新趣向がもたらした不意打ちの効果を象徴しています。

news.yahoo.co.jp

藤井王座の最近の対局を見ても、王位戦第4局あたりから終盤で苦戦する傾向が見られますが、これはさらなる進化の兆しかもしれません。プロ棋士の間でも、「藤井さんの読みが深い分、相手の対策が進んでいる」との分析があります。この第3局は、そんな藤井王座の「成長の痛み」を象徴する一戦でした。

対局者の昼食:名古屋名物のひつまぶしで気合い

タイトル戦の醍醐味の一つは、対局者の「勝負めし」。第3局では、両者とも名古屋の名物である「ひつまぶし」を選択しました。具体的には、三河一色産のうなぎを使った高級ひつまぶしでした。

ひつまぶしは、うなぎの蒲焼きをご飯にのせ、薬味を加えて3度楽しむ一品。伊藤叡王は「地元の味でパワーをもらった」、藤井王座も「名古屋らしい選択」とコメント。対局前の昼食タイムは、午後1時頃で、両者の集中力を高める役割を果たしました。

将棋ファンからは、「ひつまぶしで勝負が決まるなんて、運命的」「うなぎパワーで伊藤さんが勝った?」とユーモアあふれる投稿がXで広がりました。この食事は、単なる栄養補給ではなく、対局の雰囲気を和らげ、精神的な支えになったようです。名古屋開催ならではの粋なエピソードです。

今後の展望:藤井王座の巻き返しと伊藤叡王の飛躍

この勝利で、伊藤叡王はタイトル奪取まであと1勝。次なる第4局は、10/7に秦野市陣屋で行われます。藤井王座の先手番。藤井王座は、地元敗北の悔しさをバネに、巻き返しを図るでしょう。最近の連戦で疲労が指摘されますが、持ち前の終盤力で逆転の目があります。一方、伊藤叡王は連勝の勢いを保ち、2冠への道を突き進みます。

全体の展望として、叡王戦の星取表と似た流れを指摘する声も。初戦藤井勝利、第2局伊藤逆転、第3局伊藤連勝と、決着局の第5局が山梨常磐ホテルになる可能性も囁かれています。 Xでは、「伊藤さんの成長が将棋界を活性化」「藤井さんのカムバックに期待」と、両者の活躍を喜ぶ投稿が目立ちます。

この王座戦は、若手二人のライバル関係を象徴。伊藤叡王の新趣向が藤井王座の壁を崩すか、それとも藤井王座が王者の風格を見せるか。残りの2局が、ますます楽しみです。将棋界の未来を照らす一戦に、注目が集まります。

この第3局を振り返ると、将棋の奥深さと選手たちの情熱が伝わってきます。互角の戦いが一瞬で決まる緊張感、加藤九段の的確な評論、食事のささやかなエピソード、そしてこれからの展望。あなたも、次の一手に心奪われてみませんか? 将棋の魅力は、盤上で繰り広げられる人間ドラマにあります。引き続き、両者の活躍を追いかけましょう。