ふきんとうだより

ふきのとう、フォーク、宮沢賢治、石川優子についてつらつら語ります

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第66期王位戦第四局 永瀬拓矢九段が一矢報いる

対局の概要と結果

第66期王位戦七番勝負の第四局は、2025年8月19日から20日にかけて、福岡県宗像市の「宗像ユリックス」で行われました。藤井聡太王位と永瀬拓矢九段の対決は、シリーズ3連勝中の藤井王位が防衛に王手をかける重要な一局でした。結果は、永瀬九段が130手で勝利を収め、今シリーズ初の白星を挙げました。これにより、対戦成績は藤井王位の3勝1敗となりました。永瀬九段は後がない状況から粘りを見せ、王位初獲得への望みを繋ぎました。

戦型と終局の様子

戦型は角換わり腰掛け銀となりました。先手は藤井王位で、序盤から互角の展開が続きましたが、中盤で永瀬九段が優位を築きました。終局は130手で藤井王位の投了となり、永瀬九段の勝利が確定。AIの形勢判断でも、永瀬九段が優勢を維持した点が注目されます。この戦型は両者の得意とするもので、細かな読み合いが光りました。

対局中のトラブル

一日目には、外の音声が対局室に入ってしまうという予期せぬトラブルが発生しました。将棋の対局は集中力が命ですので、このようなハプニングは両者にとって厳しい状況だったでしょう。しかし、対局は無事に進行し、立会人・中田功八段の迅速な対応で問題は解決したようです。こうしたアクシデントがあっても、プロの集中力は素晴らしいですね。

対局者の食事メニュー

王位戦の楽しみのひとつが、対局者の食事です。地元食材を使ったメニューが話題になることが多く、今回も注目を集めました。以下に一日目と二日目の昼食を紹介します。

一日目の昼食

藤井王位は「むなかた牛の炭焼きハンバーグと宗像野菜の蒸籠蒸し」と「ウーロン茶(冷)」を選びました。地元・宗像の新鮮な野菜と牛肉を使ったヘルシーな一品です。一方、永瀬九段は「ねばねば海鮮丼 缶べぇ」と「宗像牛チーズバーガー」を注文。海鮮のねばねば食感とハンバーガーのボリュームが印象的で、スタミナを意識した選択だったようです。

二日目の昼食

二日目は、藤井王位が「冷やしぶっかけあなごうどん」と「ウーロン茶(冷)」を。夏らしい冷たいうどんに穴子がトッピングされ、さっぱりとしたメニューです。永瀬九段は前日と同じ「ねばねば海鮮丼 缶べぇ」の大盛りを注文しました。気に入ったメニューを繰り返すスタイルは、永瀬九段らしい集中力を表しているのかもしれません。

ABEMA解説の一コマ

ABEMAの解説には増田康宏八段と塚田恵梨花女流初段が登場しました。面白いシーンとして、永瀬拓矢九段が優勢になり、藤井玉に詰みの可能性が生じた局面。

増田八段が「(自分は)あまり詰み将棋はやらない。でも一目で詰み」と語り、

塚田女流も「私もあまり詰み将棋はやらないんです」と応じるやり取りがありました。

増田八段は大盤でさらさらと並べて「このくらいは読まなくても分かる」と解説。

16:40頃には、永瀬九段の勝ちがほぼ動かないと宣告し、藤井王位の粘りが難しい状況を指摘しました。こうした軽快な解説が、視聴者を引きつけました。

次局の予定と最新情報

第五局は8月26日から27日(火・水)に、徳島県の「渭水苑」で開催されます。立会人は森内俊之九段、副立会人は武市三郎七段です。藤井王位は防衛まであと1勝、永瀬九段は逆転への一歩を踏み出しました。第五局で藤井王位が勝つとタイトル通算獲得数は、渡辺明九段の31期に並ぶことになります。

この第四局は、永瀬九段の執念と最後勝ち切るまで腰を落ち着けて慎重に読みを入れる姿勢が光る一局でした。永瀬拓矢九段の対藤井聡太王位の通算成績は、10勝29敗となりました。ここで藤井王位の連勝を止めたことで、シリーズはさらに熱を帯びてきました。将棋の奥深さを改めて感じさせる対決です。次局も楽しみですね。皆さんも一緒に応援しましょう。